水虫は男性に多いというイメージがありますね。
しかし最近は、女性でも仕事で靴を履いたまま1日を過ごすことが増えたことから、男女を問わず水虫に悩む人が多くなっています。
今回は、水虫の症状や予防方法などをわかりやすくお伝えします。
症 状
水虫の主な症状は以下のとおりです。
・ 足の指の間が赤くなり、かゆみがある
・ 皮膚のひび割れがある
・ 乾燥している
・ ジュクジュクしている
・ 水泡がある
・ 爪が厚くなり、黄白色に濁る
原 因
水虫はカビの繁殖によるもの
水虫は、白癬菌というカビが繁殖して起こる皮膚の病気で、手などにも感染しますが、その多くは足にみられます。
足に繁殖しやすい理由としては、革靴やパンプス、長靴、ブーツなど通気性の悪い靴を履くことにより、足が蒸れることが挙げられます。
高温多湿な環境は菌にとって快適な環境です。
特に26℃前後、湿度70%以上の梅雨の時期あたりから活動が活発になります。
また、白癬菌は、人の髪や爪、角質、動物の毛など含まれるケラチンというタンパク質を栄養源とするカビです。
感染のしくみ
水虫に感染するしくみは以下のとおりです。
まず、水虫にかかっている人から剥がれ落ちた角質を素足で踏んだりして菌が付着します。
たとえ剥がれ落ちた角質であっても白癬菌は生きているので、残った菌が傷ついた角質から入り、繁殖しやすい環境にあった場合に感染するのです。
治療・予防
症状が落ち着いても根気よく続ける
対策としては、水虫になったら殺真菌効果のある薬を使用することにより症状の改善が期待できます。
市販薬を使用してのセルフケアもできますが、使用して症状の改善がみられない場合などは、水虫以外の皮膚疾患も考えられるので受診をおすすめします。
また、水虫は、しばらく使用してかゆみなどの症状が落ち着いても、角質の奥深くに入り込んだ菌が生きていることがあるため、皮膚が新陳代謝で新しく入れ替わるまでの1、2ヵ月以上は根気強く薬を使用し続けることが大切です。
高温多湿な環境を作らない
予防としては、原因となる白癬菌が好む高温多湿な環境を作らないようにしましょう。
① 家庭内や体を清潔に保つ
② 靴や靴下を工夫して湿気を避ける
③ 素足で利用する施設(銭湯や温泉、プールなど)に行った後は気をつける
④ 家族間での感染を防ぐ