意外と知らない、運動と腎臓のつながり

生活習慣、見直してみませんか?

新年度がはじまりました。
年度初めに定期健康診断を控えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「健診でなにか引っ掛かりそうだな」と、どことなく心当たりがある方もきっと少なくないのではないかと思います。
健診が近いけど、何から取り組めばいいかわからない、食生活を変えるのは難しいなど、健康増進に向けて生活習慣を改善することは難しいことも多いでしょう。
今からでも効果がある、運動による腎臓の機能の働きと全身の変化をわかりやすく解説します。

腎臓はどんな働きをしているのか

腎臓の働きといわれて、どんなことが思い浮かびますか?
腎臓には多くの役割がありますが、大まかには次の5つに分けられています。

  1.  老廃物を身体の外へ排出する
  2.  体の水分量とイオンバランスの調節
  3.  血圧の調整
  4.  赤血球をつくるホルモンを分泌
  5.  強い骨を生成する

一般的に腎臓といわれると血液を綺麗にし、尿の成分を作る、上記1の働きが多く知られているかと思います。

腎臓と運動の関連

腎臓に流れ込む血液には、多くの老廃物が含まれており、腎臓からその不要物は排出され、綺麗になった血液が体内に戻っていく「ろ過機能」が備わっています。
運動を行うことで、全身の血液の流れは活発になり、腎臓に運び込まれる血液の量も増え、ろ過機能も活発に行われます。
また、運動を継続して実施すると、全身の基礎代謝の増加に繋がり、腎臓に運び込まれる血液の量はそれに伴って増えていきます。
そして、腎臓の働きを活発にすることで、腎機能の低下を防いだり、老廃物が体の中に溜まって発生する浮腫みや血圧の上昇を予防することになります。

運動については、特別な運動などではなく、ただ歩くだけでも、腎臓に病気の悪化を予防できることも明らかとなっています。

腎臓の機能低下は予防が何よりも大切

腎臓は沈黙の臓器の一つであり、病状が大きく進行するまで自覚症状は現れません。
しかし腎臓は一定のレベルまで機能が低下してしまうと、機能が回復することが難しくなってしまいます。
先述した通り、腎臓には様々な役割があるので、腎臓の機能が低下してしまうことで、血圧や貧血、身体がだるい、浮腫みが取れないなど多くの症状が現れてきます。
予防や改善が見込める状態の内から、身体に働きかけていくことで、病気をになりにくい体作りをして行きましょう。
(腎機能がすでに低下した方が運動を行うと、腎臓に運び込まれる血液の量に耐え切れなくなり、悪化してしまうこともあるため、腎機能に何らかの異常がみられる方は急な運動は避け、医師の指示のもと実施してください)

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