秋カビにご注意!~秋こそ職場のカビ対策を~

今年の夏はガツンと暑い!というより雨の日が多かったですね。
夕立やゲリラ豪雨、夏の雨が終わったと思ったら、今度は秋の長雨でじめじめじめじめ……まるで梅雨に戻ったかのように感じてしまいます。
雨が続くと気になるのは、湿気やカビです。
クーラーの中、給湯室の排水管まわり、倉庫、本棚、はては普段使ってない来客用のコップにまで。思ってもないところにカビが生えてしまってびっくりしたことありませんか。
なかなか落とせないカビと言えば、6月の梅雨の時期をイメージしますが、実は秋のほうが、梅雨の時期よりカビがやっかいな季節なのです。

秋はカビの発生シーズン!

カビは気温が20度~30度、湿度が50%以上になると活発になり、繁殖を始めるといわれています。
ある実験では、夏を想定した気温(33度)でカビ菌を培養すると増殖せず、秋を想定した気温(27度)で培養すると増殖したという結果があります。
さらに、夏の気温で培養したカビと梅雨を想定した気温(22度)で培養したカビを、カビの増殖に適さない温度(45度以上)の環境に置いた場合、増殖はしないものの、その現象は梅雨の時期のカビと比べると非常に緩やかであったとの研究結果もあります。
つまり夏を超えたカビこそ、やっかいなものといえます。
「なんだか体調がすぐれない」「秋の風邪をひいたのかも」と思ったらカビの胞子を慢性的に吸い込んでいて、ぜんそくや過敏性肺炎になっていた!なんていうこともあるかもしれません。

社内の温度・湿度を適切に保ちましょう

社内の温度・湿度については、きちんと法律で目安が決められています。
労働安全衛生法(事務所衛生基準規則)では、『事業者は、空気調和設備を設けている場合は、部屋の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない』とあります。
社内に温度計・湿度計を設置し、常に数値を確認できるようにしましょう。
温度・湿度を適切に保つことで、これからの風邪やインフルエンザの予防にもなりますしカビの繁殖を防ぐことができます。
ロッカーや靴箱などの空気がこもりやすい場所には乾燥材を置いたり、給湯室に換気扇があれば日中は回しっぱなしにする、などカビが発生しにくい環境を整えるようにしましょう。
また、掃除の際に殺菌作用のあるエタノールを雑巾に吹きかけてふき掃除をするとカビの発生を防ぐことができます。
ただし、カビを恐れるあまりオフィスを乾燥させすぎるのも厳禁です。
季節の変わり目で気温が不安定な時こそ、オフィスの温度・湿度を快適に保つよう心がけ、定期的にカビが発生していないかチェックして、カビが発生しにくい職場環境を目指しましょう。

職場環境の改善について、弊社の保健師より専門的なアドバイスも可能です。お気軽にお問い合わせください。

<参考>
 ライオン株式会社9月1日付け(PDF)

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