「なんだか疲れやすいな…」と感じることはありませんか?
その疲れ、何かのサインかもしれません。
今回は、疲れの要因から対応までをご紹介いたします。
疲れの種類
末梢性疲労と中枢性疲労
末梢性疲労と中枢性疲労は、一般的に知られている疲労です。
- 末梢性疲労:筋肉疲労、運動や仕事での疲れ
- 中枢性疲労:精神的疲労、長時間の考え事や精神的な緊張状態が続いたときの疲れ
その他の疲労
末梢性疲労や中枢性疲労以外にも、実は以下のような疲労があります。
疲労の種類 | 疲労の原因 |
---|---|
病気的疲労 | 感染症、炎症性疾患、高血圧、低血圧、貧血、糖尿病、肝機能障害、腎機能障害、悪性腫瘍、甲状腺機能低下症、内分泌ホルモンの乱れ、低栄養、電解質異常、アルコール中毒、薬物中毒、神経活動の低下、肺疾患による低酸素状態、心疾患 |
女性特有の疲労 | 更年期障害、月経 |
こころの疲労 | うつ、不安障害、統合失調症、適応障害、身体表現性障害 |
睡眠による疲労 | 不眠、睡眠時無呼吸症候群 |
疲れのサインをチェック
ご自身が疲労を感じたとき、それが一般的な疲労であるのか、あるいは病気に由来するものなのかはどうやって見分けるのでしょうか。
その方法は、実はとても簡単なのです。
運動後に回復するのか、運動していなくてもずっと疲れた状態が続くのか
これだけです。
何かしらの病気である場合、疲労感は治療するまで改善されないこともあります。
対応
疲労が続くときは、下記をお試しください!
基本的なことも含まれていますが、ご自身の生活を振り返り、実践しているか確認してみてください。
① バランスのよい食事
偏った食事をしていませんか?
栄養が偏っていると、低栄養で疲れを感じやすくなります。
バランスのよい食事をとりましょう!
② 睡眠の確保
睡眠時間は十分ですか?
睡眠時に、私たちの体は、筋肉と神経の疲労回復をしています。
睡眠不足だと、神経や筋肉の疲労回復が不十分となります。
③ リラックスする時間
忙しくて自分の時間がないといったことはありませんか?
リラックスできないと、リラックスのための神経(副交感神経)が働かず、アクティブのための神経(交換神経)が活発である時間が長くなり、疲労を感じやすくなります。
アロマやマッサージ、ヨガをする、コーヒーブレイク、入浴など、自分に合った方法で、リラックスする時間を確保しましょう。
リラックスすることにより、精神的な疲れを回復することにつながります。
④ ストレスチェック、症状チェックシート
憂うつな気分、気分の変動がある場合はこころの疲労である可能性があります。
こころの疲労の程度を知るうえで、「ストレスチェック」や「症状チェックシート」はお勧めです。
⑤ 健康診断の結果の確認
まだ若いから大丈夫、元気だし、自分は病気になるはずはないと健診結果をまったく気にしない人もいるでしょう。
でも、疲労の指標は、健康診断の結果にも出てきているんですよ。
健康診断のデータの判定が悪かった場合(再検査~要医療など)は疲労の原因が潜んでいる可能性があります。
⑥ 疲労が続くなら受診を
健康診断の結果以外でも疲労の原因が潜んでいる可能性があります。
上記に挙げた①~⑤で改善できそうにない場合は、医療機関の受診をおすすめします。
できるだけご自身の「疲労」に気づけるように、まずは「サイン」を見逃さないようにしましょう。