年末年始のお休みが終わり、これから3月の年度末に向けて繁忙期が待ち構えている企業様も多いのではないでしょうか?
閑散期とは違い、従業員に負担がかかる時期ですので、より一層社員の健康管理には気をつけていく必要があります。
そこで今回は、衛生管理者が繁忙期に備えるべきポイントをまとめたいと思います。
過去の繁忙期の残業時間などを事前に把握しておく
繁忙期というのは、毎年決まった時期にやってくることが多いと思います。
過去数年間の残業時間を把握しておくというのは、とても有効なことです。
例年と比べて、残業時間が多いということがわかるようであれば、対象部署に対し事前にアラートを出すこともできるようになります。
ラインによるケアを意識づける
繁忙期ともなれば、各従業員もギアを一段高く入れ、気合いが入っている時期だと思います。
そんな時期だからこそ無理をしてしまいがちです。
疲れが溜まってパフォーマンスが落ちてしまっても、「ここで頑張らなければチームのみんなに迷惑がかかる」と思ってしまい、自分からは言いだせないものです。
そのため、管理監督者を中心に、チームのメンバーの様子に目を光らせるようにしましょう。
具体的な取組みとして、
・ 朝礼などでアラートを出す
・ 管理職が集まる会議でアラートを出す
・ 衛生委員会に管理監督者にオブザーバーとして出席してもらう
産業医をフル活用し、現場の様子を把握する
「繁忙期だから、産業医の相手ができない」という声をしばしば耳にします。
実際、このような思いを持たれている衛生管理者も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
このような企業様では、産業医を活用できていないということで、少し悲しい思いになってしまいます。
そもそも、産業医は、社員の健康管理のために契約しているものです。
従って緊急事態ともいえる繁忙期に、産業医を活用しない手はありません!
具体的な取組みとして、
・いつも以上に職場巡視に時間を掛け、現場で声掛け活動をする
・体調が悪くなる社員が出ることを想定し、応急措置や緊急時の連絡体制などを再確認しておく
・他社での取組み例など、参考にできる情報を産業医からヒヤリングしておく
今回は、繁忙期に備えるということで、確認の意味を込めて記述させていただきましたが、本来はもっと事前に準備しておくべきことです。
忙しくなるとどうしてもトラブルも増えてしまいますので、余裕をもって繁忙期に突入できるよう、普段からあらゆることを想定し、準備をするように心掛けてください。