「朝起きることができず、起き上がろうとすると気分が悪くなって、会社に行くのが辛い。」
「毎日、午前中は調子が悪いのに、夜に近づくにつれて体調が良くなる。」
上記のような自覚のある方は、起立性調節障害かもしれません。
起立性調節障害とは・・
起立性調節障害とは、
「急激な体の成長に伴い、循環器系の自律神経が不安定になる思春期に多い病気」です。
しかし、生活リズムの変動やストレスにより、大人になってから起立性調節障害を発症する方もいます。
健康な人であれば、朝は交感神経活動が増えて身体を活動的にし、夜には副交感神経活動が増えて身体を休ませることができますが、起立性調節障害の人の場合、健康な人のように自律神経の調節ができず、不安定な状態にあります。
起立性調節障害では、午前中に交感神経が活性化せず、5~6時間以上も後ろにずれ込んで交感神経が活性化します。その結果、朝に身体が休みをとっている状態になります。
その一方で、夜になっても交感神経の活動が落ちないので、夜は身体が元気になり、寝つきが悪くなります。
生活リズムが乱れているように見える
一見、生活リズムが乱れているように見えるのですが、その根本原因は自律神経系の日内リズムが後ろにずれこんでいることにあります。
本人は、自分自身が「朝に弱い体質」「気持ちの問題」等と思い込んでしまうため、起立性調節障害と自覚することは少ないでしょう。
起立性調節障害の主な症状
ここで、起立性調節障害の主な症状をご紹介します。
- 朝起きられない
- 朝は体が重くて動けない
- めまい、立ちくらみ
- 頭痛
- 食欲不振
- イライラする
- 寝つきが悪い
上記のような症状のある方は、一度総合内科を受診してみてはいかがでしょうか。
起立性調節障害となった原因によっては、生活リズムの改善や休養により症状が改善することがあります。