インフルエンザウイルスと温度湿度の関係

寒いですね~。この冬一番の寒波らしいです。
今回のテーマは「インフルエンザウイルス」です。

インフルエンザの流行が「冬」の理由

(新型インフルエンザなどは、冬に限らず大流行することもあります)
インフルエンザが、冬に流行する理由をご存知ですか?

それはインフルエンザウイルスにとって、温度20度以下、湿度20%前後が最も生存に適した環境だからです。
逆に高温多湿にすると、インフルエンザウイルスは長く生存していることができません。
つまり日本の高温多湿な夏はインフルエンザウイルスが長く生きていることができないため流行することはあまりありません。

さらに冬は窓窓を閉め切って換気をすることが少なくなるのもインフルエンザが流行しやすくなる原因です。
インフルエンザに感染した人が咳やくしゃみをするたびに、ウイルスが飛沫し、締め切った部屋の中に漂うことになります。

では冬場にインフルエンザを流行させないために、どのような工夫をすれば良いでしょうか?

多湿でウイルスの増殖を抑制

室温を25度ぐらいの高温にして、湿度を高くすることが理想ですが省エネの問題から考えるとあまり現実的ではありません。
また、屋外との温度差がありすぎると、急激な血圧の上昇や心筋梗塞などのリスクが高くなります。
湿度をコントロールすることで、インフルエンザウイルスが増殖しにくい環境を作りましょう。
湿度が50%を超えると、インフルエンザウイルスの生存率が低下します。
加湿器などを使い、40%以上の湿度をキープするようにしましょう。

定期的に換気を行いウイルスを外に出す

寒い時期には、窓を開けて換気をすることは少なくなりますが、室内のドアを開けて換気をしても、他の部屋にインフルエンザウイルスを出すだけです。
狭い空間に大量のウイルスが存在するよりはましですが、理想は屋外に向けて換気をすることです。
2~3時間に1回は換気をするようにしましょう。
窓のないオフィスなどでは、換気扇の利用なども効果的です。

職場などで、インフルエンザが流行すると、業務に支障をきたすこともあります。
湿度管理と換気で予防を心掛けましょう。
またマスク風邪での予防は鼻や口などのインフルエンザウイルスが入りやすい部分の湿度を上げる意味でも効果的と考えられています。

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