
8月7日は、数字の「ハ(8)ナ(7)」の語呂合わせから、一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が制定した「鼻の日」です。
私たちは毎日、特に意識することなく鼻で息を吸ったり、さまざまな匂いを感じたりしています。
しかし、鼻の不調を抱えながら日常生活や仕事をしている人は少なくありません。
特に夏場は、屋外の暑さとオフィスの冷房との温度差によって、鼻水や鼻づまりなどの症状が起こることがあります。
このような、鼻の不調は軽く考えられがちですが、鼻づまりが続くと睡眠の質や集中力の低下、口呼吸による喉の乾燥などにつながり、仕事のパフォーマンスや体調にも影響を及ぼすことがあります。
今回は「鼻の日」をきっかけに、鼻の役割や不調がもたらす影響、そして職場で今日からできる簡単なケアについてご紹介します。
8月7日は「鼻の日」
みなさんは最近、「なんだか鼻がつまってすっきりしない」「急に鼻水が出て困った」ということはありませんか?
オフィスや作業場で働いていると、私たちの鼻は想像以上に多くの刺激を受けています。
たとえば、夏にエアコンを一日中使用している部屋では、空気が乾燥しやすく鼻の粘膜も乾燥しがちです。
また、冷房の効いた部屋と暑い屋外を頻繁に行き来すると、急激な温度変化によって鼻水や鼻づまりといった症状を引き起こすことがあります。
さらに、エアコンの内部で繁殖したカビや、室内のホコリ・ダニなどが、鼻の粘膜を刺激する原因となることもあります。
加えて、春や秋の花粉症だけでなく、ハウスダストやダニなどによる通年性のアレルギー性鼻炎に悩まされている人も少なくありません。
筆者も花粉症が終ってやっと過ごしやすい季節がきたと思った矢先に、外気と冷房が効いた室温との温度差からくる鼻炎に悩まされている一人です。
それなのに、鼻の症状は「命に関わるわけではないから」と、我慢してそのまま仕事を続けてしまう人も少なくありません。
まずは「自分の鼻ももしかしたら疲れているかもしれない」と気づいてあげることが、健康を守る第一歩になります。
鼻のカラダを守る機能
普段は何気なく使っている鼻ですが、実は身体を守るためのとても大切な役割を持っています。
私たちが息を吸い込むと、空気はまず鼻を通ります。
このとき、鼻の中の粘膜や小さな毛が、空気中を漂っているホコリやウイルス、花粉などをキャッチして、体の中深くへ入りにくくしています。
さらに、冷たく乾いた外気を、適度な温かさと湿気を含んだ状態に変えて、空気を送ることで呼吸器への負担を軽減しています。
こうした鼻の働きによって、私たちは普段、風邪やウイルスなどの感染症から守られています。
しかし、乾燥した室内で長時間過ごしたり、エアコンの風に直接あたり続けたりすると、鼻の粘膜から水分が奪われてしまいます。
粘膜が乾いてしまうと、鼻本来のバリア機能がうまく発揮されなくなります。鼻のバリア機能が落ちると、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
職場で取り組む鼻のセルフケア&環境づくり
職場で働くみんなが鼻の不調に悩まされず、毎日を快適に過ごすためには、職場環境の工夫と個人のセルフケアの両方が大切です。
まず職場全体で気をつけたいのが、「温湿度の管理」と「清潔な環境づくり」です。
エアコンの設定温度を、外気の温度より低くする際は冷やしすぎないように調整し、湿度は40%~60%を目安に保つのが理想的です。
乾燥しやすい季節は、加湿器を置いたり、定期的な換気も効果的です。
また、エアコンのフィルター清掃を定期的に行いましょう。
オフィス内の清掃を定期的に行うことで、ホコリやアレルゲンを減らすことにも繋がります。
仕事中のちょっとした工夫も鼻への負担を減らすことにつながります。
エアコンの風が直接顔に当たる場合は風向きを調整し、鼻や喉の乾燥を防ぎましょう。
次に、個人でできる簡単なセルフケアです。
鼻の乾燥や鼻づまりが気になるときは、お湯で濡らしたタオルを鼻の上に当ててじんわり温めると、鼻づまりや乾燥が和らぐことがあります。
また、生理食塩水を使った「鼻うがい(鼻洗浄)」も、鼻の中に付着したホコリや花粉、余分な粘液などを洗い流し、症状の軽減に役立ちます。
ただし、鼻うがいを行う際は、市販の洗浄液や生理食塩水を使用し、水道水をそのまま使用しないようにしましょう
症状が強い場合や不安がある場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう。
職場全体で「鼻の健康」に目を向けてみてはいかがでしょうか。
監修:根本裕美子(ドクタートラスト 保健師)
<参考>
・ 一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻の日」
・ 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令
・ 沢井製薬株式会社「鼻づまり解消!症状別の原因と対策」
・ 中外製薬株式会社「鼻」

















