接種強制できる?~新型コロナワクチンに企業はどう対応するか~
- 2021/4/1
- 新型コロナウイルス
2月17日より、医療従事者向けに新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたね。
一般の方の接種はまだですが、始まった時に企業としてどう対応するか決められていますか。
労務担当者は、従業員に新型コロナウイルスワクチンを接種してもらうよう促すといったことが考えられます。
このような場面で企業が気をつけなければならないことを今一度確認しておきましょう。
あなたの会社は大丈夫?ワクチン接種に関するNG
ワクチン接種は強制できない
従業員の中には、副反応が怖いので打ちたくないと、様子を見るためにすぐには受けたくない方もいるでしょう。
会社としては接種してほしいところだと思いますが、新型コロナウイルスワクチンの接種は任意ですので、接種を強制してはいけません。
接種をしない方に不利益が出るようなことをしてはいけない
ワクチン接種を条件に出社の有無を設定したり、証明書を出させることや、接種しなかった方が新型コロナウイルスに感染しても消毒費用を負担させたりなど、ワクチンを接種しなかった従業員を不利益に扱うことは許されません。
また接種しても新型コロナウイルスに感染する可能性は0ではありませんので、「接種しなかったから」という理由は通らないでしょう。
接種に関する費用は?従業員が接種で欠勤してしまったら?
接種費用は誰が負担するの?
新型コロナウイルスワクチンの接種費用は国が全額負担します。
企業や個人の直接負担はありません。
副反応による体調不良で欠勤したときの対応は?
新型コロナウイルスワクチン接種により、体調不良となり欠勤した場合、会社の対応としては、有給休暇に振り替えてあげるのが望ましいでしょう。
ちなみに、国ではワクチン接種によって健康被害(病気や、障害が残るなど)が出てしまい、それを厚生労働大臣が認定した場合、予防接種法によって救済制度「予防接種健康被害救済制度」が受けられます。
接種っていつ何回?妊娠中、授乳中でも大丈夫?
接種はいつ、何回受ければいいの?
一般の方への接種は高齢者に始まり、順次対象者が拡大される予定です。
一般の接種が始まれば、一人につき2回の接種が推奨されています。
また、会社として推奨するのであれば勤務時間中に接種させるのが良いでしょう。
2回目の接種は1回目の3週間後が望ましいとされています。
妊娠中や授乳中の人にも接種は受けてもらうことができる?
結論として、妊娠している人や授乳している人でも新型コロナワクチンを接種受けてもらうことができます。
ただ、妊娠している人や授乳している方の新型コロナウイルスワクチン接種後の安全性に関するデータは現在ほとんどありません。
しかしながら、ワクチンが原因で子どもに何かしらの異常が起こる可能性は低いといわれています。
留意すべき点は多々あります。
厚生労働省のウェブサイトに新型コロナウイルスワクチンについて最新情報がありますのでこ合わせてチェックしてみてください。
<参考>
厚生労働省「新型コロナワクチンについて」