蒸し暑く感じる日も増えてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
薄着で過ごしていらっしゃる方や、日傘をさしていらっしゃる方も増えてきたように感じます。
しかし、まだまだ夏の暑さはこれからが本番。
そんな今から、心得ておきたい、暑さやだるさに負けない食生活を今日はお伝えします。
どうして夏に体がだるくなるの
自律神経の乱れ
人間の体は、脳にある「体温調節中枢」から指令が出て、自律神経皮膚や血管から温度を感じ取り、体温を一定に保つように働いています。
外気が低いと、血管を収縮させて熱を体外に漏らさないように働き、逆に外気が高いと血管を弛緩し、熱を体外へ逃がすように働きます。
夏は特に、気温が高く日差しが強い屋外と、空調にて温度管理をされた涼しい屋内での急な温度変化が激しく、大きな変化が頻回に起こるため、自律神経のバランスが乱れやすくなってしまいます。
※自律神経:無意識に呼吸・循環・消化などをコントロールさせる働きがある神経
高温に伴う体力の消耗
ヒトは、暑い環境にいるときは、汗をかくことで体内の熱を体外へ放出し、体温を一定に保っています。
前述のような体の反応を行うためには多くのエネルギーを消費するものです。
そのため、体力が消耗され、少ない活動量でも疲弊してしまう原因となります。
夜間の熟眠感の低下
体感的に暑苦しいと感じる環境で睡眠をとった場合、神経の働きは活発なままであり、深い眠りにつくことができないことが研究でも明らかになっています。
浅い眠りでは、心身の機能は回復せず、身体の疲労感が取れないため、身体のだるさが続いてしまいます。
食生活で内側から改善! 疲れにくい体つくり!
スタミナアップ・疲労回復に効果的! ビタミンBを取ろう
ビタミンB群はエネルギー代謝の際に必要となってくるビタミンです。
ビタミンBが不足していると、いくら体内にエネルギーがあってもうまく活用することができません。
また、ビタミンBを多く含む食品を食べた直後に疲労が回復することもありません。
消化や代謝にはどうしても時間がかかってしまいます。
本格的な猛暑が近づく少し前から、ビタミンBを意識して摂取されることが夏の体力低下にお勧めです。
おすすめの食材:豚肉 ウナギ ナッツ マグロ カツオ等
お酒のアテにナッツをチョイスしてみる、少し暑い日には冷しゃぶやマグロやカツオの漬け丼なども食べやすくていいかもしれません。
食欲が落ちてきたかも…そんなときには食欲増進効果のあるアリシンと酢を
アリシンは、ニンニク・玉ねぎ・ネギ・にらなどに多く含まれる成分です。
アリシンは加熱調理を行うことで甘く香ばしい香りを放つため、食欲を増進させる効果があります。
また、消化に必要な消化液の分泌を促すため、胃腸の働きを活性化し、食欲の低下を防ぐとにもつながります。
酢に含まれるクエン酸は、糖質の代謝を促すビタミンBの働きを助ける性質があるため、ビタミンBと一緒にとると大変効果的です。
また酸味の強い食べ物はさっぱりとした口当たりで食べやすいことに加え、唾液の分泌を豊富にし、消化を促す作用があり、夏の食欲低下対策にはぴったりの食べ物です。
ドリンク用に販売されている酢は、炭酸で割った上で氷で冷やすと大変飲みやすくなりますよ。
飲料としての酢は味もバラエティーも豊富なため、お好みの味がきっと見つかるはずです。
食べれるときに食べておくことも大切
ここまで、お勧めの食材や食べ方を紹介してまいりました。
食欲が落ちてしまって、食べることがしんどくなると、体力・食欲は落ちる一方。
そうなる前に、食べれるときに、食べたいものを少しずつ食べることが何よりも肝心です。
暑さが厳しい夏ですが、夏ならではの楽しいレジャーやイベントも多くありますし、生活習慣に一工夫加えて、夏を乗り越えましょう。
明日は、続編として、「睡眠習慣を整えて夏を乗り切ろう」を配信いたします。