コロナ禍で育児時間が増えている!テレワークが契機
- 2021/7/15
- テレワーク
2021年6月4日、内閣府が「第3回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」を公表しました。
今回は「第3回 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」のうち、興味深いポイントをわかりやすく解説します。
2021年春、ここにきてテレワークは増えた
まず、働き方の変化として代表的なものが「テレワーク」ですが、2020年5月には、普及率が3倍に増加しました。
緊急事態宣言が発令されたのを機に、一気にテレワークが脚光を浴びたタイミングですね。
その後、2020年12月には普及率が一度下がります。
コロナに慣れてきた、緊急事態も明けた、出社も再開、という流れが増えたのではないでしょうか。
そして今回の調査のタイミングではまたテレワークは増加となり、2020年5月の普及率を上回る結果となりました。
この状況を考察すると、「コロナとの戦いは長期化する」ということに改めて気付かされた可能性があります。
助成金等を活用し、テレワーク可能な環境を構築しやすくなっているという状況ではありますが、コロナに対する特効薬はなく、ワクチンの普及も遅れています。
さらには緊急事態宣言が何度も発令されるなど、長期化を予測させる状況が続いています。
育児時間は増えた
以下のグラフからもわかるように、男女ともに育児への参加時間は2020年12月時点での調査で一度減少し、また今回増加しました。
女性は約20%超だった比率が約40%超と倍になっています。
テレワークに比例するかのように、増減しているのがわかりますね。
また、以下のグラフからもわかるように、テレワークをしている男性は、テレワークをしていない男性にくらべ、倍近く家事・育児に参画できていることもわかります。
実際にテレワークを体験して気が付いたこと
私も今年からテレワークを始めてみました。
実際にやってみたところ、社内の様子や雰囲気がわからなくなるという点や、気軽に話ができなくなり困っている社内の問題を迅速に拾い上げたりすることが難しくなるというデメリットも感じました。
しかし、通勤時間がなくなるため、その時間を有効活用できるというメリットも感じました。
私の場合はエンジニアとしてのインプットを増やすために、本を読んだりする時間が確保でき、より生産性を高めることができています。
これは満員電車に何時間も揺られて家に帰ったら食事とお風呂で後は寝るだけという生活だとなしえなかったと思います。
仮に、1日往復1時間だとしても、月で20時間も確保できる試算になりますからね。
おそらく他のご家庭だと、テレワークにより確保できた時間を家事や育児にあてているため、上述のような調査結果が導きだされたのではないでしょうか。
夫が会社や通勤で長時間家庭を不在にしている間、奥様が子育てをワンオペで行う時間も長くなる、という偏ったワークライフバランスも緩和されているという結果が浮き彫りになったとみえます。
テレワークのデメリットはありますが、それをキャッチアップする施策を考え(私の場合は出社日を固定で設けることにしました)、適所でテレワークを導入し、この長期化するコロナ禍、そしてコロナ後もライフワークバランスを高めかつ生産性をあげるように施策を継続したいですね。