疲れる前に休憩を!「52-17の法則」を使って効率的に働こう
- 2019/6/20
- 生産性向上
人間の集中力は平均で30分、どんなに長くても90分ほどだといわれています。
一方で、1日あたりの実労働時間は7~8時間。
「業務効率化」が重視される現代では、この実労働時間に、いかに集中して業務に取り組めるかがキーポイントになります。
そこで今回は、業務効率を助ける「52-17の法則」を紹介します。
52-17の法則は理想的な休憩の取り方
アメリカを中心に発行されているビジネス情報誌「Inc.com」にて、興味深い研究が発表されました。
同研究では、休憩をせずに長時間働くよりも、こまめに休憩を取り入れるほうが業務効率は高いといい、具体的には「52分働き、17分休む」が理想であるというのです。
これを「52-17の法則」といいます。
さらに、「VDT(Visual Display Terminals)作業における労働衛生管理のためのガイドライン」でも以下のとおり明記されています。
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること。
仕事中にこまめに休憩をとることはなかなか難しいですが、意識して小休憩を取り入れてみてはいかがでしょうか。
「疲れたら休む」が良くない理由
また同研究では休むときには一切業務に関わる作業はしないほうが、より効果的であるとしています。
つまり休憩中は仕事のメールやSNSを見ないこと!
加えて重要なのは「疲れたら休む」のではなく、「時間が来たら休む」ということです。
自分では感じられずとも、疲労は着実に身体に蓄積されているからです。
オフィスでできる簡単エクササイズもおすすめ!
とくに長時間座っている場合は、腰痛や肩こりなどの身体的なダメージが大きいです。
また、さまざまな研究で長時間座る人は、長時間座らない人にくらべて15年以内に死亡するリスクが約40%高いことや、癌や認知症のリスクも高まることが明らかになっています。
デスクワークの多い方は積極的に歩いたり簡単なストレッチを取り入れたりしてみましょう。
社内で軽い運動を取り入れ一斉に行うことも効果的です。
簡単にできるエクササイズが東京都「オフィスdeエクササイズ」にて紹介されていますので、参考にしてみてください。
軽い運動として、私は「ラジオ体操」をお勧めします!
「産業保健新聞」を運営するドクタートラストでは、14~15時にラジオ体操を行っています。
ちょうど疲れてくる時間帯に体操をすることで、気分転換を図ることができますよ!
<参考>
Travis Bradberry「The Perfect Amount of Time to Work Each Day」
厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」