9月10日は世界自殺予防デーです
- 2018/8/28
- 労働環境
自殺予防デー、自殺予防週間
WHO(世界保健機関)は、9月10日を世界自殺予防デーと定めています。
年間2~3万人以上の自殺者が出ている日本でも、9月10~16日の1週間は自殺予防週間と設定されており、自殺に対する啓発活動やキャンペーンが行われます。
「勤務問題」は原因の4位
平成29年の調査によると、「勤務問題」のなかでも、「仕事の疲れ」や「職場の人間関係」が原因として挙げられています。
「働き方改革」が取り上げられる昨今、勤務環境の改善や一人ひとりの意識を変えることで、自殺者を減らすことにつながるのではないでしょうか。
いのちより大切な仕事はない
ある遺族の方のお言葉に「いのちより大事な仕事はない」とありました。
一緒に働いている皆さん自身も、忙しさに追われ、SOSを出している方の小さな変化に対し「気づき」ができないこともあります。
また、その状況で一生懸命頑張っているあなた自身も、もしかしたら未来の自殺者になってしまうおそれがあるのです。
仕事に対して、程よい「使命感」や「やりがい」を感じることは重要です。
しかしながら、仕事がうまくいかないときやミスしたとき、「この先、やっていけるかな」、「もう無理だ」と悲観的になることもあるでしょう。
もしくは「周りはこれだけできているのに」、「もっと、もっと頑張らなくては」と無理やり過度に自分を追い込む状況に陥ってしまうことも見られがちです。
自分を、そして相手を褒める
忙しい毎日のなかで、まずは自分を「褒める」、相手を「褒める」といった行動を少しずつとってみてください。
ちょっとしたあなたの行動が、「皆で一緒に働く」環境への一歩につながります。
<参考>
・ 「自殺の統計:各年の状況」(厚生労働省)
・ 公益社団法人日本WHO
・ 国際自殺予防協会
こちらもご一読ください
・ 「気づきたい自殺企図者のSOS」(産業保健新聞)
・ 「持ち帰り残業により自殺したケースの労災認定」(産業保健新聞)