パワハラは誰もが加害者になり得ます!

パワー・ハラスメント、通称「パワハラ」は、上司から部下に対して行われる行為として考える方が多いかもしれません。
しかし、実際は上司の方に限らず、誰でもパワハラの行為者になる可能性があります。

あなたもパワハラの行為者になるかもしれません

パワハラとは以下を指します。

職務上の地位や人間関係等の優位性を背景に、本来適切な範囲を越えて、人格・尊厳を傷つけ(攻撃し)、やる気を減退させ、就労環境を悪化させ雇用不安を与えるなど、精神的・身体的苦痛を与える行為・言動

パワハラは、上司から部下に対するものだけでなく、部下から上司、先輩・後輩間や同僚間に対して行われるものもあります。
パワハラの行為者になり得る可能性は誰にでもあるのです。
パワハラに関しては、下記記事でもご紹介していますので、ご参考までにご覧ください。


あなたのパワハラ度をチェック

誰しもがパワハラの行為者になるとお伝えしましたが、ここで、あなたのパワハラ度をチェックしてみましょう。
下記の8つの項目のうち、当てはまるものをチェックしてください。

▢自分のところにだけ出来の悪い人が集まってくる
▢目障りに感じる人がいる
▢立場が下の人に対して、頻繁に説教をするようになった
▢誰かを叱るとき、人前かどうかあまり気にしない
▢つい人の人間性(人格)まで攻撃してしまう
▢周りの人は自分の顔色を見て行動していると思う
▢いやなことがあると、つい周りの人に当たってしまう
▢メンタル疾患あるいは休みがちな社員が身近にいる

チェックした項目が多いほど、あなたのパワハラ度は高いことになります。
結果は、いかがでしたか?

どうしてパワハラが発生するのか

パワハラが発生する背景には、以下のようなことが考えられます。

行為者側に心の余裕がない

心の余裕のなさが、相手を否定し、排除する言動・態度をすることにつながっていきます。
また、心に余裕がないと、自分の感情をコントロールできなくなってしまいます。

◆成果・結果主義による負担・ストレスが増えている

成果・結果を残すことは大切ですが、そのために相手を威圧したり攻撃的になっていては、生産性の向上は期待できません。

ストレスのはけ口として、立場の弱い者を利用している

攻撃的な言動や怒りを立場の弱い者に対してぶつけることにより、ストレスのはけ口としています。

◆個人主義の働き方

「相手の仕事はまだ終わっていないけれど、自分の業務は終わっているから帰ろう!」は、個人主義の働き方といえます。
組織や相手の利益ではなく、個人の利益を優先していては、職場の活気がなくなることに繋がっていくでしょう。

◆コミュニケーション不得手者の増加

IT化により、直接対面してコミュニケーションをとる機会が減っています。
コミュニケーションをとる機会が減ったことにより、個人の生活や人格を尊重した発言・行動をとることが苦手な方が増えているのかもしれません。

ハラスメントが職場に与える影響

ハラスメントが職場に与える影響としては、以下のことが挙げられます。

◆被害者の健康状態の悪化
◆就業環境の悪化、インシデント・アクシデントの増加
◆人材流出による業務精度低下および一部社員への業務負担増
◆社会的制裁

ハラスメントが引き起こすことは、職場にとってデメリットしかないですね!
誰でもパワハラの行為者になる可能性があることを念頭に置き、職場環境をより良いものにしていきたいですね。
ドクタートラストでは、パワハラなどのハラスメントに関する相談、健康相談、仕事に関する相談を受け付ける外部相談窓口<アンリ>を運営しています。
ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

<参考文献>
あかるい職場応援団

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