やりがい ~モチベーションが上がる職場創り~
- 2018/2/26
- 労働環境
2月がまもなく終わり、3月がやってきます。
そして4月からは新たな1年が始まります。
新入社員が入社される会社も多いことでしょう。
若年層の離職が目立つなか、入社してきてくれたフレッシュマンたちに「この会社に入社してよかった」と感じてもらいたいものですね。
離職率の七五三
ところで、離職率の七五三をご存知でしょうか。
これは、中卒、高卒、大卒での平均離職率が、それぞれの離職率が7割、5割、3割という割合であることからきています。
また、厚生労働省「『平成25年若年者雇用実態調査』の個人調査結果」によると、初めて勤務した会社をやめた理由としては下記がそれぞれ15%ずつ占めていることがわかります。
- 労働時間
- 人間関係がよくなかった
- 仕事が自分に合わない
- 賃金の条件がよくなかった
このうち、労働時間や賃金、仕事内容はすぐに変更ができません。
しかし、「人間関係」は個々が意識して変えていくことが可能です。
人間関係が良好な職場
何をもって人間関係が良好とするのか。
人間関係が良好な職場では、笑顔があったり、「どうやったらよくなるか」という意見やアドバイスがたくさん行き交っているように思われます。
また、上から下に一方的ではなく、下から上にも意見やアイディアがたくさん出る職場であると、会社も活き活きして、人間関係の良好な職場となるのではないでしょうか。
私自身、人間関係で悩んだ時期があります。
モチベーションは落ちるし、「私はできない人間なのでは?」と考えてしまうほどでした。
以下では、「人間関係」構築のヒントをいくつかお伝えします。
人間関係のスタートは「あいさつ」
あいさつは「挨拶」と書きます。
近づく、迫る、開く という意味で、「近づいて心を開く」といわれています。
あいさつは職場の元気度のバロメーターでもあり、モチベーションが下がってくると、社員同士の挨拶が減少します。
「あいさつ」のできている職場は、問題があったとしても、一緒に解決しようと思う空気づくりができています。
しかし、そうでないところは何かあった時に犯人捜しをしていることが多いです。
特に、管理職の方々が積極的に挨拶することで、職場の空気が変わります。
挨拶は、だれでもできることです。
意外とやってないかもしれない……と思い当たるようでしたら、ぜひご自身から始めてみてください。
やりがいを感じる
良好な人間関係の前提には、個々人の充足感、つまり「やりがい」も必要だと思います。
この「やりがい」を感じる、要素には、次の3つがあります。
- 周りに認められている実感
- 他者の役に立っている実感
- 自分に自信が持てる自己効力感
この3要素を満たす方法について、以下は私の案ですが、参考にしていただけると幸いです。
・ 相手を承認する。
「この短期間でこんなにできたんだね。すごいね」
・ 役に立ってくれているという感謝の気持ちを伝える。
「○○のおかげでできたよ、ありがとう」
・ 相手に仕事を任せる
「この仕事、○○ならできると思うから、やってみない?」
伝え方はさまざまですが、相手が「よし、やるぞっ」となる伝え方ができるとやる気に繋がり、期待に応えようとモチベーションが上がります。
まとめ
人は変えようとするのではなく、課題に気づいた自分自身が変わることが大事です。
なかなか人の行動変容を促すことは困難です。
だけど、自分を変えることは、自分が意識すれば可能です。
目の前の人を変えようとすると、自分自身が苦しくなります。
常に目の前の人が「どうやったらモチベーションがあがるのか」を考えながら自分自身に変化を交えて仕事ができるようになると、よりよい人間関係を構築したうえ仕事ができるようになるのではないでしょうか。
【参考】厚生労働省「平成25年若年者雇用実態調査」の個人調査結果