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残業は生活リズムを狂わせる
- 2017/2/24
- ワークライフバランス, 労働安全衛生法, 残業削減
残業上限が月60時間に
政府は今月、働き方改革実現会議を開き、労働基準法改正案を年内に国会に提出し、早ければ2019年度に運用を始めるという案を固めました。
今回の案は、36協定の特例として年間の残業時間を720時間、月平均で60時間と定めたものです。
一般的には、100時間超の残業は脳や心臓疾患によるリスクが高まるとされており、80時間や100時間の残業上限を巡っては、野党が過労死ラインと批判をしました。
”残業”が容認されるべきものではないことは、誰もが認めることでしょう。
それでは、残業がもたらす弊害とは何でしょうか?
人の死から学べること
残業が多くなるほど、家事・睡眠・趣味などに費やす時間がなくなり、生活リズムが狂ってしまいます。
ワークライフバランスが乱れることで、心身ともにかかる負担が多くなります。
話は変わりますが、先日女性アイドルグループ「私立恵比寿中学」のメンバー・松井莉奈さんが18歳という若さにして亡くなりました。
「突然死」として、ニュースでは報道されましたが、原因となる病名の一つとして、「致死性不整脈」が挙げられました。
「致死性不整脈」とは、心室細動という心室が痙攣する状態になってしまいます。
松野さんの場合は、他にもいくつかの病名が考えられるため、「致死性不整脈」とは言い切れないようですが、「致死性不整脈」となる理由には、ストレスや不摂生(睡眠不足、不規則な食事)など生活バランスの乱れも含まれます。
いつもポジティブに働けるように
松野莉奈さんの訃報は、希望に満ちた若い世代の突然死として、世間に波紋を広げました。
ここで伝えたいことは、不規則な生活そのものを否定するのではなく、また、労働を否定するのでもなく、自分の体にどういった疲労や精神的負担が蓄積されているのか、自らで判断できるようにしておいて欲しい、ということです。
繁忙期に残業が続くことは、どんなにスキルの高い人でも起こり得ることでしょう。
そのような日々が続く時には、まずきちんと食べること。
そして休日には十分な睡眠を取ること。
それから、適度に人と会話をしたり、趣味の時間をつくり、
精神的に満たされる時間をつくること。
疲弊した心身を、そのままの状態にしておかないことは前向きに生きていくためにとても重要になります。
モチベーション高く働く人たちが、一人でも多く、自らを大切にしながら、ポジティブに働き続けられる世の中になるよう、願っています。