コミュニケーション下手でも人脈はつくれる!
- 2016/7/26
- 労働環境
普段の生活において、人とのコミュニケーションは欠かせないものです。
会社では、職場の同僚、取引先の企業など関わる相手は数多くいます。
終業後の飲み会や休日のゴルフなど、「人脈づくり」を意識して、社交場へ積極的に参加している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしなかには、「人付き合いが苦手」「社交場が得意じゃない」という方もいるでしょう。
仕事において、人との「強いつながり」を意識することも大切ですが、「弱いつながり」が仕事で役立つ情報をもたらすともいわれています。
「強いつながり」と「弱いつながり」
弱いつながりとは、メールやSNSによるつながりのことです。
東浩紀氏の著書『弱いつながり』では、「弱いつながり」とは、目には入るけど、何か言われても無視できる存在と示しています。
メールやSNSは、自分のペースで相手と関わることが可能であり、ときには無視もできます。
「メールだけの弱いつながりで十分なの?」と疑問を抱く方がいるかもしれませんが、広く、浅い付き合いをたくさん持つ人は、多様な情報を効率的に集められます。
「しょっちゅう顔を合わせている相手」よりも、「たまにしか会わないが、何かあったときにメールで質問ができる相手」から新しい知やアイデアがもたらされることが多いのです。
「強いつながり」は、特定の人間関係だけで交流を持つため、得られる情報が限られてしまいます。
つまり、飲み会や休日のゴルフも大事ですが、仕事に役立てる多くの情報を得るには、弱いつながりから大切にする必要があるのではないでしょうか。
「弱いつながり」から人のネットワークを広げる
また、電子メールに関しては、男性よりも女性の方が社内の組織を横断して活発にやり取りする傾向にあることがわかっています。
社会学上、人間は同じような属性を持つ者同士でつながる傾向にあります。
会社では、男性は男性と、女性は女性と交流を持ちやすいのはそのためです。
男性は、組織の垣根を超えない傾向にありますが、女性は縦横無尽にネットワークを広げていることがわかっています。
メールを利用した「弱いつながり」でも、人のネットワークを広げていくことは可能なのです。
自分の心地よさを大切に
私が日常的に利用している「LINE」は、メールのように他者とメッセージを交換することができるツールです。
LINEには、メッセージを交換し合えるメンバーが登録されています。
メンバーのなかには、たまにしか会う機会が持てない人もいますが、メッセージの交換をすることにより、相手との距離が近づく感覚があります。
直接会わずとも、他者と交流する機会は身近に存在し、私はそこから新たな人とのつながりを作ることができました。
特定の人との「強いつながり」をつくることだけを意識するのではなく、自分にとって心地よくいられる「弱いつながり」をつくることから意識し、「人脈づくり」をしてみてはいかがでしょうか。
参考文献:東浩紀『弱いつながり』幻冬舎(2014)