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週休3日で生産性を4割あげよう!
- 2019/12/13
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日本マイクロソフトがこの度、働き方改革プロジェクトとして、8月の1ヶ月間のみ、毎週金曜日を休業日とし週休3日制にする試みを行いました。
狙いとしては、週休を増やすことが目的ではなく、週4日の労働で5日分の仕事をするという業務の効率化です。
結果は1人当たりの労働生産性が前年と比べ4割近く上昇し、社員の満足度アンケートでも約92%が高評価でした。
生産性に付随し、会議で全国出張していたものをオンライン会議などに変更し、交通費のコスト削減に成功。
また、印刷枚数が59%、電力消費量が23%も減少するという効果もありました。
これだけ見るとメリットばかりのように思われますが、一般的な会社で考えられる週休3日制のメリット・デメリットを今一度確認してみましょう。
週休3日制メリット・デメリット
メリット
① 社員満足度が高くモチベーションの上昇につながる
② 生産性が向上する
③ 交通費・紙、印刷代・消費電力等のコストカットができる
④ 優秀な人材が集まる
⑤ 労働時間の減少によりうつ病や心疾患、2型糖尿病等の疾患が減る
デメリット
① 顧客・取引先への対応ができないときが出てくる
② 1日の労働時間が長くなる
以上が考えられます。
デメリットについては対策が必要です。
例えば①に関してはマイクロソフトのように全社一斉に同じ曜日を休みにするのではなく、交代に休みを取り、取引先や顧客の引継ぎをしておくなどが対策として挙げられます。
②についてはそうならないように徹底した業務の効率化を行うことが必要です。
マイクロソフトの例には以下のようなものがあります。
・ 今まで1時間以上かかっていた会議時間を30分以内に短縮
・ 移動時間をなくすためリモート会議に
今までなんとなく会議時間を1時間に設定していませんか?
世界標準では30分単位なのだそうです。
なんとなくで行ってきたことを見直し、業務の効率化をしていきましょう。
また、マイクロソフトでは以前よりリモートワークやフレックスタイム制を取り入れるなど、働き方の多様性について理解があるということも社員のモチベーションを上げ、業務の効率化を促進させているのではないでしょうか。
さらに、現代において働く人の意識も変わりつつあるということをご存知でしょうか。
働く人の意識の変化~お金よりも休みが欲しいという考え~
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが、新入社員を対象に行ったアンケートでは「給料の増加より休日が増えることを重視する」という回答が初めて過半数を超え、増加傾向にあることがわかりました。
働けば働くほど会社の業績が上がり、給料も上がってきた高度経済成長期の日本。
終身雇用制度と年功序列制度により、同じ会社で長く働くことで充当に役職と給料を上げることができていました。
しかし、今は必死に働いても働く人の給料が大幅に上がることが少なく、年功序列も廃止されているところがほとんどです。
つまり、会社に尽くし必死で働いても自分の未来が保証されることはありません。
このような背景から、せめて自分の時間を大切にしようと考える「自分ファースト」の人が増えるのは当然のことだと思えます。
週休3日を薦める理由
メリットについては上記に挙げた通りですが、それだけではなく
・ 現在の働き方対する考えの変化にマッチしている点
・ 政府の進める働き方改革に沿っている点
なども挙げられます。
また、マイクロソフト社ではただ休日を増やしただけでなく、
「For Work(自己成長と学びの視点)」
「For Life(私生活やファミリーケアの視点)」
「For Society(社会参加や地域貢献の視点)」
という3つの視点で取り組む内容について、1人最大10万円までの助成も行いました。
プライベートを充実させることが社員の生産性の向上に寄与すると考えたからです。
結果、この取り組みは大成功し、来年度も行うことが決まりました。
このようにさまざまな効果がある週休3日制、あなたの会社でも取り入れることを提案してみてはいかがでしょうか。