ウェルビーイングとは ~健康経営への考え方~

「働き方改革」や「健康経営」といった言葉は政府が打ち出していることもあり、多くの方が知っていると思いますが、「具体的に何をすべきなのか分からない」、「言葉だけが一人歩きをして手の付け所すら分からない」…。
そう考える方も少なくないでしょう。
かくいう私も言葉の意味を知ったのは今年に入ってからです。

そこで今回は「ウェルビーイング」という言葉をご紹介します。
ウェルビーイングが健康経営に必要不可欠な事である理由に加え、私が考える健康経営の理想についてもお話していきたいと思います。

ウェルビーイングとは

「ウェルビーイング」とは、心身ともに、さらに社会的にも健康な状態で満足した生活を送れる状態にある概念のことを指しています。
さらに、健康経営に関連させるならば、心身が健康である事を前提として従業員のモチベーションアップ、人間関係の改善にもつなげていけるという考え方です。

最近注目されたきっかけ

ウェルビーイングが最近注目されだしたのは、おそらく働き方改革が打ち出されてから数年が経ち、初めは右往左往していた多くの企業が制度の改正と共に社内規定の見直しを検討するようになったからではないかと思います。
また、人材不足が多くの企業で問題となっており、必然的に業務の効率化が求められるようになり、その一つの考え方として注目されました。

慶應義塾大学の前野隆司教授が発表した内容には「幸福な従業員は不幸な従業員より創造性が3倍高い」という調査結果が含まれていました。
上記発表でも挙げられていますが、生産性をあげるためには従業員が働きやすい環境でなくてはなりません。

私の考える理想

生産性の向上が必須であることを述べましたが、前提として身体が健康でなければなりません。
病気などで会社に行けない・入院してしまったという状況になると、働くことすらできないので元も子もありません。
私が考える理想は「健康に気を使わなくても健康に働ける環境」です。

たとえば、身体のことであれば、「間食をしない」「定期的に運動をする」など、メンタル的な部分では「悩み事を相談出来る環境作り」「長時間労働をしない」などが対策法として挙げられますが、意識して改善をしようとしている段階では職場環境は改善されないと考えています。
ダイエットをする時、目標体重を目指して運動や食生活の改善をすると思います。
最初は辛いですが、3ヶ月程度続けているとその生活リズムが当たり前になってきて、目標達成後も同じリズムで生活をする人が多いのではないでしょうか。

企業単位となるとそう短いスパンでの定着は難しいかもしれませんが「意識をせずとも健康な社員が増え業務の効率化を図る」「効率化されたものがまた無意識のうちに機能する」を繰り返すことができれば健康経営により近づけると思います。

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