新年度となり、今年も健康診断を受ける機会がやってきますね。
病気を予防するに、まずは体の異常を早くに発見することが大切です。
そのためにも必要なのが、健康診断です。
健康診断を活用して、自身の健康を守りましょう。
定期的な健康診断を必ず受けましょう
国民病といわれている糖尿病をはじめ、生活習慣病の多くは初めのうち自覚症状に乏しく、発見が遅れがちです。気が付いた時にはすでに重症化していることがしばしばあります。
早期発見、早期治療につなげるためにも健康診断を受け、体の状態をチェックしましょう。
各健診項目でわかること
① 身体計測でわかること
身長と体重を測定してBMI(体格指数)を算出することにより、肥満や低体重の程度を判断します。
腹囲は、メタボリックシンドロームに該当するかどうかを調べています。
② 血圧測定でわかること
血圧は、高血圧かどうかを調べるために測定します。
高血圧は動脈硬化を進行、心臓の血管障害(心筋梗塞など)や脳の血管障害(脳梗塞や脳出血など)のリスクを高めるため重要であり、基本となる検査です。
③ 血液検査でわかること
血液検査は、血液中に含まれている赤血球などの細胞や、たんぱく質や糖質などの様々な物質成分を調べることで、体の中の異常や病気を発見することができます。
血液検査から分かることはたくさんあり、貧血、糖尿病、脂質異常症、肝臓や腎臓の機能低下、痛風、感染症、がんなどの発見に役立ちます。
④ 尿検査でわかること
尿は、腎臓で血液をろ過して作られます。
含まれる成分を調べることにより腎臓の異常や尿路の異常がわかります。
「尿たんぱく」は腎臓の異常、「尿糖」は糖尿病かどうか、「尿潜血」は尿路の異常を調べる検査です。
⑤ 心電図検査でわかること
心臓が発する電気信号を検出し、「波形」化して心臓の機能に異常がないか調べます。
不整脈、心臓の肥大や心筋梗塞などがわかります。
検査結果を正しく理解し、健康維持につなげましょう
健康診断の結果報告には、検査項目ごとに「異常なし」、「経過観察」、「要精密検査」など、判定結果が記入されています。
この判定結果を確認したら、その指示に従いましょう。
特に「要精密検査・要治療」と判定されたら、速やかに受診をしましょう。
どんな病気も早期発見が重要です。
初期に自覚症状がない病気はたくさんあり、自覚症状がないからといって放置することはよくありません。
また、検査結果で「要再検査・要生活習慣改善」は、生活習慣病によく出される判定です。
この判定が出た人は、食事、飲酒、喫煙、運動などの生活習慣改善に積極的に取り組む必要があります。