血圧が上がってきたら手軽にチェック!食品表示の活用

1日の塩分摂取の目標量は?

あなたは1日に塩分を何gとっていますか?
この質問にすぐに答えられる方は少ないと思います。

塩分を多くとると高血圧になりやすいといわれています。
具体的な塩分摂取量の目標量は男性8.0g、女性7.0gです。

しかしながら、厚生労働省の実施した平成28年度国民栄養調査では、食塩摂取量の平均値は 9.9 g であり、男女別にみると男性 10.8 g、女性 9.2 g でした。年々食塩摂取量は減少傾向にありますが、まだまだ目標値には到達していません。

なぜ塩分を摂りすぎると高血圧になるの?

人の体内は、水分量の0.75%が塩分です。
塩分を過剰に摂取すると、体内の浸透圧を一定に保つために、血液中に水分が多く取り込まれるようになります。すると、血液量が多くなり、血管にかかる圧が強まることで、血管の壁にかかる負担が大きくなります。
この状態が長く続くと、「高血圧」と呼ばれます。

高血圧の基準は収縮期血圧(心臓から全身に血液を送る際に血管にかかる圧)が140㎜Hg、拡張期血圧(全身から心臓に血液が戻る際に血管にかかる圧)が90㎜Hg以上です。

高血圧は、放置しておくと、脳梗塞・心筋梗塞・腎不全などの病気を引き起こす確率を高めます。
その過程が無症状であるため、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれており、決して放置してはいけない状態といえます。

食品表示の活用

皆様は普段のお買い物の際に食品表示はご覧になっていますか。
実はこの食品表示は、平成27年から表示方法が少し変わっています。

これまでは購入する食品の食塩相当量を知るためには、食品表示のナトリウムの量から計算をする必要がありました。
食塩相当量(g)≒ナトリウム量(mg)/1,000×2.54で求められます。
この計算だと、わざわざお買い物の際に行うのは大変ですよね。

そこで、平成27年4月1日に施行された食品表示法では、「熱量(エネルギー)」、「たんぱく質」、「脂質」、「炭水化物」、「ナトリウム」の5項目の表示が義務付けられ、原則として、ナトリウムは塩分相当量として記載されることになりました。

たとえば、カップラーメンの塩分量は、下記のような表示になっています。
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日清食品HPより
この表記を見ると、カップラーメンを麺とスープ残さず食べた時の塩分量は5.1gであることがわかります。
減塩に気を付けるならば、スープを残すことで、3g以下まで塩分量を抑えることができます。

生鮮食品はすでに対応済み

すべての食品表示をいっぺんに変えることは事業者にとって負担となるため、一定の経過措置期間が設けられています。
生鮮食品は1年6か月(平成28年9月30日)の経過措置のため、現在はすべてが新しい基準での表示になっています。
一方、加工食品の経過措置期間は5年(平成32年3月31日まで)のため、すべてが食塩相当量を確認できるわけではありませんが、今後徐々に変わっていくようです。

これなら、コンビニで買って食べたり、出来合いのものをお店で買った場合にも、減塩対策ができそうですね。
普段はあまり食品表示を確認されない方も、ぜひ活用してみてください!

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