厚労省「過重労働解消キャンペーン」の重点監督実施結果を発表!
- 2017/3/21
- 労働安全衛生法
厚生労働省(以下、厚労省)が昨年11月に実施した、
平成28年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督実施状況の報告を行いました。
重点監督を実施したのは、7,014事業場。
そのうちのなんと67.2%の事業場(4,711事業場)で
労働基準関係法令違反が確認される結果となりました!
どんな違反が?
主な法違反としては、
違法な時間外労働があったもの:2,773事業場
賃金不払い残業があったもの:459事業場
過重労働による健康障害防止措置が未実施だったもの:728事業場
といった内訳があげられています。
以上の事業場に関しては、是正勧告書の交付が行われています。
法違反とまではいかずとも、指導をうけた事業場もありました。
過重労働による健康障害防止措置を講じるよう指導したもの:5,269事業場
【内訳】
面接指導などの実施を指導:537事業場
衛生委員会等における調査審議の実施を指導:773事業場
時間外労働の月45時間以内への削減を指導:1,953事業場
同月80時間以内への削減を指導:3,299事業場
面接指導等が実施できる仕組みの整備等を指導:199事業場
労働時間を適正に把握することなどを指導したもの:889事業場
【内訳】
始業・終業時刻の確認記録を指導:531事業場
自己申告制の状況説明を指導:145事業場
実態調査の実施を指導:394事業場
適正な申告の阻害要因の排除を指導:73事業場
管理者の責務を指導:29事業場
労使協議組織の活用を指導:1事業場
以上の事業場に関しては、指導票の交付が行われています。
あなたの会社は大丈夫?
違法な時間外労働があった2,773事業場において、
時間外・休日労働の最長者を確認したところ、
月200時間を超えるものが52事業場あったことが
今回の調査で把握された実態として報告されています。
※月100時間を超える事業場は1,196事業場報告されています!
あなたの勤務する会社で、上記報告のように
勧告・指導を受けるような状況はありませんか?
長時間残業に関しては、労働者の健康を阻害するものとして
政府の掲げる「働き方改革」の柱にも設定されており、
残業上限の設定に関して、連日議論が行われています。
残業時間の管理に関して課題を抱えているようでしたら、
今回の報告で、企業が行った取り組み事例も紹介されていますので
ぜひ参考に、対策を進めましょう!