休憩時間きちんと休めていますか? 電話対応、来客対応、それって全然休みじゃない!
- 2019/6/29
- 働き方改革
現代では1日8時間労働が基本となっていますね。
この労働時間に、心身を休ませられるのが休憩時間であり、休憩時間の使い方次第で働き方も変わっていきます。
当たり前に過ごしてしまっている休憩時間の使い方にあらためて着目し、考えていきましょう。
休憩時間の規定
休憩時間は、労働基準法34条で以下のとおり定められています。
・ 労働時間が6時間を超え8時間以下の場合は少なくとも45分
・ 8時間を超える場合は少なくとも1時間
また、休憩時間は労働者が権利として与えられるものであり、休憩時間中は労働から離れることが保障されていなければなりません。
そのため、待機時間等のいわゆる手待時間は休憩に含まれません。
昼休み中の電話対応や来客対応などは明らかに業務とみなされ勤務時間に含まれます。
昼当番で昼休みが費やされてしまった場合、会社は別途休憩を与えなければなりません。
電話対応で昼休みがつぶれてしまったケースなどは意外とありませんか?
休憩時間とは一切の労働から離れることが前提条件です。
休憩時間のリフレッシュ方法
毎日の休憩時間、昼食をとるだけで終わってしまう人が多いと思います。
ここでは、いくつかリフレッシュ方法を紹介します。
・ 昼寝をする
短時間の昼寝は脳をリフレッシュさせる効果があります。
15~20分が適切な睡眠時間であるといわれています。
・ ストレッチや散歩などして体を動かす
長時間座っていると肩こりや腰痛の原因にもなるため、ストレッチや軽い体操をするとよいでしょう。
外に出て散歩することも気分転換ができリフレッシュになります。
・ 顔を洗う
冷たい水で顔を洗うことで眠気が覚めてスッキリするのでおすすめです。
企業の取り組み
休憩時間に関して、実際に企業の様々な取り組みを見ていきましょう。
<株式会社ウィルド> http://wyrd.co.jp/
株式会社ウィルドには業務時間中に約30分間、お菓子やケーキを囲んで雑談をする「おやつタイム」という制度があります。
この制度を導入したのは2012年で、それをきっかけに社員同士のコミュニケーションが深められたそうです。
なかなか話さない社員同士でも業務時間内にこのような機会が与えるとリフレッシュもできて、仕事にもつながっていくのではないでしょうか。
<西川リビング株式会社> https://www.nishikawa-living.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/06/20180612_ohirune.pdf
西川リビング株式会社は、働き方改革の取組みの一つとして、寝具業界では初の試みである「お昼寝」を開始しました。
月曜日から金曜日に各自昼食後の15分間、自社製品のおひるねピロー「konemuri(こねむり)」を使って実施しています。
全社員のパフォーマンスを上げることを狙いとして取り組んでいるそうです。
昼食の時間に一人で昼寝の時間を設けるより会社全体として、全社員が行える環境を整えることで、取り組みやすく効果も全体的に表れてくることでしょう。
いつも何気なく過ごしている休憩時間ですが、一つでもリフレッシュできる方法を行ってみてはいかがでしょうか。
<参考>
厚生労働省「労働時間・休憩・休日関係」