夏になり、日が長くなり、太陽の紫外線が強くなるこの季節。
海に行って日焼けをすることで健康的に見せようと思われる方や、絶対に日焼けしたくないと躍起になる方、さまざまですね。
突然ですが、皆さんは「紫外線」にどんなイメージをお持ちですか?
若いうちはいいけれど……日焼けによる肌の劣化やシミ等、どうしてもデメリットが浮かんできませんか?
しかし、紫外線にはあまり知られていないメリットもたくさんあります。
今回は紫外線のメリットとデメリットをお伝えし、太陽の紫外線とうまく付き合う方法を考えてみたいと思います。
紫外線のメリット
紫外線とは簡単にいえば太陽の光のこと。
太陽光を浴びることで、さまざまなメリットが存在しています。
- 体内時計がリセットされ、食欲や気分や睡眠のリズムを整えます。
- 新陳代謝や血行促進、免疫力を高める効果があります。
- ビタミンD3の生成をし、代謝や骨の形成に影響します。
- 脳内物質の分泌を促進する効果もあるといわれており、うつ病などの精神病治療に太陽光を浴びるというプログラムを組み込んでいるところもあります。
他にも、直接的な太陽光ではないものの、皮膚科では乾癬やアトピー性皮膚炎などの治りにくい皮膚病の治療に、光線療法として紫外線(一部の紫外線ですが)を利用しているものもあります。
紫外線のデメリット
もちろん、皆さんがご存知のとおり、デメリットも存在しています。
以下が主にいわれている紫外線・太陽光を浴びることによるデメリットです。
- 日焼け(サンバーン)、つまり皮膚がやけどする状態になります
- 浴びすぎてしまうと免疫を抑制してしまう効果があります
- コラーゲンの破壊により皮膚の老化が早い。シミ、しわ、良性腫瘍の原因になります
- 皮膚がんを引き起こす可能性が高まります
- 光線過敏症を引き起こす可能性があります
- 眼への影響により角膜炎や白内障の原因となる可能性があります。
紫外線とうまく付き合っていくには
お伝えしたように、紫外線はデメリットだけではありません。
しかし、紫外線の影響を受けすぎるのも禁物です。
うまく紫外線と付き合っていくために、下記の3つを意識してみるのはいかがでしょうか。
1. 太陽光を浴びる時間帯や長さを変える
やはり夏になると外出が増え、日が伸びて太陽光を浴びる機会が長くなります。
意識して太陽光を浴びる時間を短くする工夫をしてみましょう。
また、屋外でスポーツをされる場合はいいですが、あえて日焼けをしに行くといったことはお勧めできません。
朝10時~夕方4時頃までは1日のうちでも紫外線が強い時間帯ですので、できるだけ避けましょう。
2. 紫外線の多い時間帯や場所を知る
紫外線は世界中どこでも一定ではないということはご存知でしょうか。
例えば赤道近くは紫外線が強く、紫外線の照り返しがある場所(山やスキー場)も同様です。
どういった場所が紫外線が強いのかを知っておくことも大事です。
3. 物理的に避ける
日傘や帽子、長そでや長ズボン、サングラスや紫外線カットメガネなどで避けることもよいのではないでしょうか。
太陽光を全く遮断するのではなく、皮膚に到達する紫外線をできるだけ減らしていけるといいでしょう。
日陰を利用するのも、直射日光を避けることができますので多少は効果的かもしれません。
ただし、空気中にも紫外線は地面や建物から反射したものもありますので完全にシャットアウトはできませんのでご注意ください。
また、日焼け止めももちろん効果的です。
しかし、日焼け止めは知らず知らずのうちに落ちてしまうので2~3時間毎など、適宜塗りなおしましょう。
このように、しっかりと紫外線・太陽光のメリットデメリットを理解して、楽しい夏を過ごしましょう!