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そのLINE連絡、いま必要ですか?
- 2016/6/20
- ワークライフバランス, 労働安全衛生法, 労働環境
「休みの日に悪いんだけど、●●株式会社の件どうなったか、すぐ連絡くれる?」
こんなLINEを送ってしまっている役職者の方、結構いらっしゃいませんか?
仕事に熱心になるあまり、休みの日も仕事のことが気になりますよね。
しかし、送られてきた側としては、業務内容のLINEが来ると、せっかくの日曜日なのに業務のことが忘れられず仕事をしている気分になってしまうのではないでしょうか。
休日や夜間でもひっきりなしに連絡がくる
休日や夜間の業務連絡にはすべて対応しなければならないのでしょうか?
実は、勤務時間外での業務連絡の強要は、法律で罰せられる可能性があります。
勤務時間外で上司から来る職務についてのLINEに対応しなければならないとなると、会社は労働者に賃金を払わなければなりません。
さらに午後10時から午前5時までは深夜労働とみなされ、夜間の割増賃金を払う必要があり、従わない場合は罰則の対象になります。
ここで注意すべき点は、すべてのLINE対応が時間外労働にみなされるとは限らないことです。
たとえば、文頭で上げたような業務報告の命令ととれるLINEや、指示を出すLINEが時間外労働の賃金支払い対象となります。
つまり使用者の指揮、または命令だと判断されるLINEに対応した場合、その時間分の賃金や時間外割増賃金を支払う義務が生じるのです。
そのLINEはいま本当に送らないといけないでしょうか?
社用携帯の普及や、LINEの利用により業務に関する連絡が取りやすくなっています。
特にLINEはメールよりもメッセージに気づきやすく、すぐにやりとりできることが便利ですね。
その手軽さゆえに、労働者に時間外労働とストレスを与えてしまっている上司になってしまっているのかもしれません。
お休みの日はなるべく業務の連絡をひかえて、休みが明けてから仕事に取り組むような上司の方も、働く方も仕事と休みの日のメリハリをつけてみてはいかがでしょうか。