健康管理システムの導入によって、企業は産業医の選任やストレスチェック・健康診断の実施などさまざまな業務負担の大幅軽減が期待できます。 健康管理システムの機能や導入メリットなどについて詳しく解説します。
目次
健康管理システムとは?
健康管理システムとは、従業員の健康に関するさまざまな情報を一元管理できるシステムです。健康診断やストレスチェック結果の管理や、再検査が必要な従業員への受診勧奨、産業医面談のスケジュール調整、社内健康イベントの管理などを一つのシステムで管理できます。
大きな導入目的としては担当者の負担軽減やストレスチェックや健康診断の効果的な運用による、従業員の健康保持増進があります。
健康管理システムを導入することで、従来まで担当者が管理していたこれらの情報を、システム上で一括管理できるため、担当者の負担が大きく軽減します。また、健診結果から産業医面談にスムーズにつなげるなど、健康管理業務の効果的な運用が可能です。
さらに、従業員一人ひとりが自身の健康診断やストレスチェックの結果にアクセスできるため、従業員の健康意識向上も期待できます。
健康管理システムの機能について
一般的に健康管理システムには下記のような機能が備わっています。
健康管理
①健診結果:判定区分を統一基準で表示しているので、医療機関ごとのデータを統一します。
②面談管理:面談候補者検索や面談予定者の日程調整状況がわかります。
③個人カルテ:健診結果や再検査結果・面談記録などを一元管理します。
④サマリーボード:年度ごとに健診結果を比較することで受診率改善などの取組状況がわかります。
ストレスチェック
全体結果と個人結果の確認ができます。
イベント管理
ウォーキングイベントなどの健康イベントの自社開催ができます。
データ取込・出力
①健診取込:健診データアップロードをします。サンプルテンプレートも用意しています。
②結果報告:厚労省の「定期健診結果報告書」にて使用することができます。
健康管理システムのメリットや効果とは
具体的に健康管理システムの導入によってどのようなメリットや効果があるのでしょうか。
①健康診断やストレスチェック結果の一元管理が可能
健康管理システムの導入によって、健康診断やストレスチェックの結果の一元管理できるため、企業担当者の負担軽減やコストの削減などのメリットが見込めます。
たとえば、健康診断やストレスチェックの結果が紙媒体の場合、データの入力作業や管理作業が必要です。また、労働基準監督署へ提出する報告書の作成なども、企業担当者が行わなければいけません。
健康管理システムは、こうした事務作業負担を大きく軽減し、用紙やインクといった消耗品にかかるコストなども削減できるため、非常に有用です。
②従業員のフォローアップ体制の充実
従業員一人ひとりの健康診断やストレスチェックの結果がデータ化され、不調があった従業員が一目でわかるため、事後措置などのフォローが容易になります。
また、再検査や産業医面談などの勧奨が必要な従業員をリスト化し、一括でメールを送信する機能などもあり、担当者の手間を大きく軽減できることに加えて、連絡忘れも起こらないので、漏れのないフォローが可能です。
③健康経営優良法人取得に有利
経済産業省が毎年認定している健康経営優良法人を取得する際にも健康管理システムは重要な役割を果たします。健康経営優良法人に選ばれるためには満たさなければいけない要点が複数あります。
健康管理アプリの導入によって、複数の要件を一度に満たすことも可能です。コストを抑えながら健康経営優良法人の取得を目指すのであれば、健康経営アプリの導入は欠かせないでしょう。
④ハラスメントの防止につながる
健康管理システムの導入は、ハラスメントの防止にもつながります。
ストレスチェックの設問のなかには「社内でいじめにあっている」など、いじめやハラスメントを受けているかを問う設問が用意されています。
そのため、健康管理システムによって、こうした設問に「ハラスメントがある」「いじめがある」と答えた従業員に対して、産業医面談や保健師面談をスムーズに案内することで、ハラスメントを放置することなく、素早い調査が可能になるでしょう。
また、健康管理システムはストレスチェック受験のハードルを大きく下げられるため、受験率の改善にも期待できます。多くの人が受検することで、より詳しい集団分析が可能となるため、ハラスメントが起こっている部署を特定する大きな手掛かりとなります。
健康管理システムを選ぶ際のポイント!
一口に健康経営システムといっても、さまざまな種類があるため、目的にあったものを選ぶことが重要です。そのためにも、まずは「健康経営システムの導入によって実現したい目的」を明確化しましょう。目的があいまいな状態では、健康経営システムを導入したとしても、十分な効果は得られません。
たとえば、「運動の促進」「食事の管理」「ストレス状態の把握」「ハラスメントの防止」など、企業の従業員に対して、なにをもたらしたいのかをしっかりと定めて、健康経営システムを選ぶことが重要です。
また、ストレスチェックと健康診断結果の一元管理のほかに、どのような機能がついているかのチェックも欠かせません。
ほとんどの健康管理システムには、ストレスチェックと健康診断の結果を管理する機能は備わっているため、それ以外の付帯機能がポイントになってきます。たとえば、結果の確認だけではなく、アプリ上で受検できてしまう機能や労働基準監督署へ提出する報告書の自動作成機能を有する健康管理システムも多いです。
ドクタートラストが開発した健康管理システム「エールプラス(Ailes+)」は上記の機能に加えて、ウォーキングイベントをはじめとした健康イベントの実施・管理や、医療職が作成する100本以上のeラーニング動画を見ることができます。
導入にかかる費用
健康管理システムの導入にあたって、コスト面も考慮すべきポイントです
クラウド型の健康管理システムの導入にかかる費用の相場は、初期費用が6~60万円程度、ランニングコストが従業員1人につき200~500円程度となっています。対して、オンプレミス型(パッケージ型)健康管理システムの費用・相場は、初期費用が100~300万円であり、ランニングコストは30~35万円/月となっています。
エールプラスは1ユーザーあたり月額220円(税込)で導入できるため、コスト面が気になる企業の方にも導入しやすい健康管理システムとなっています。
健康管理システム導入のタイミングは?
健康管理システム導入のタイミングは、労務部門の人数や形態によって異なりますが、事業所の人数が50人を超えた段階で検討が必要でしょう。
事業所の人数が50人を超えると、産業医の選任やストレスチェック実施のほかに、健康診断結果報告書を労働基準監督署に報告する義務が発生します。
もちろん、事業所の人数にかかわらず健康診断を実施する義務はありますが、事業所の人数が50人を超えた段階から健康診断結果報告書の作成・提出という業務が加わり、また、ストレスチェックも行う必要があることから、労務の業務負担が急激に大きくなるため、このタイミングでの健康管理システム導入の検討がおすすめです。
また、「社員数が300人」というのもひとつの健康管理システム導入のタイミングとされます。
これは、社員数が300人を超えてくると、健康診断の際の希望日・時間帯の調査や予約、日程変更、康保険組合への補助申請などの業務を労務の手で処理するのが難しくなってきます。また、事後措置に関しても同様に煩雑になっていくため、この規模感を超える企業は健康管理システム導入が必須と言えるでしょう。
健康管理システムの活用方法
健康管理システムは、従業員の健康に関するデータを一元管理して受診勧奨を効率的に行うことで、企業の担当者の負担を軽減しながら、より効果的な健康管理を実現します。
それだけでなく、各社員の形態に健康管理アプリを導入によって、自分自身の健康診断やストレスチェックの結果をいつでも把握できるため、セルフケアを促すことにもつながるでしょう。
健康管理システムを単なる業務効率化のツールとして捉えるのではなく、従業員自らが健康について考えて、健康意識を向上させるものとして活用していくことが重要です。
健康管理システム エール
ドクタートラストが開発した健康管理システム「エールプラス(Ailes+)」は、現場で活躍する医療職の声を反映し、産業医と企業担当者が欲しかった機能を詰め込んだ健康管理システムです。
主な機能として、健康診断結果の管理機能やカルテ機能、疲労蓄積度チェックリスト、ストレスチェック受検・結果閲覧など、従業員の健康維持・増進に有効なものが揃っています。また、ウォーキングイベントなどの健康イベントも管理できるため、従業員の運動習慣づくりの手助けになります。
さらに、保健師や管理栄養士、精神保健福祉士、公認心理師が作成した100本を超えるe-ラーニング動画が見放題で、楽しく健康について学べます。
「エールプラス(Ailes+)」は、産業医紹介で業界トップクラスの実績を誇り、数々の企業の健康管理に携わってきたドクタートラストが開発を行っており、本当に役立つ機能を低価格で提供しています。
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#健康管理システム