今度、初めて子宮頸がん検診を受ける機会があります。
痛そうだったり恥ずかしいというイメージがありますが、実際にはどのような検査をするのかわからず不安です。
初めての検査ということで緊張もされますね。
実際の検査自体は5分程度で終了する簡単なものです。
個人差はありますが、痛みはあまりないことがほとんどです。
子宮頸がん検診を受けること、初めての方にとっては少しハードルが高いように感じるかもしれません。
子宮頸がんは、20歳代後半から増え始め、若い世代が多くかかるがんですが、定期的な検診を受けることで早期発見・早期治療が可能です。
国からも20歳以上の女性は2年に1度受診することが推奨されており、定期的な検診を受けることがとても大切です。
検診の重要性について、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ご参考にしてください。

筆者自身、職場の検診と自治体の検診の機会を利用して、必ず毎年受けるようにしています。
自身の経験も交えながら、検診の実際やメリットについてお伝えします。
子宮頸がん検診てどんなことするの?
子宮頸がん検診では、内診と細胞診をするのが基本です。
内診では、膣内や子宮の状態を観察したり触ったりすることで、異常がないかを確認します。
細胞診は、子宮頸部(子宮の入り口)を綿棒やブラシなどで軽くこすることで細胞を採り、後程異常な細胞がないかを顕微鏡で調べます。
検査自体は5分程度で終わります。
まず下着を脱いで診察台に座ると、自動で椅子が後ろに倒れ、足をのせている部分が左右に開きます。
ここで少し緊張しますが、大体の先生や看護師さんが「大丈夫ですよ~」というように優しく声をかけてくれます。
また、診察台と先生の間には、カーテンがあることがほとんどで、お互いの顔が見えないようになっているので安心してください。
膣を広げるために腟鏡(クスコ)と呼ばれる金属の器具を使います。
クスコが膣内に入る時はひんやりとして違和感がありますが、あまり何も考えずに力を抜いてリラックスしているのがコツです。
子宮頸部は痛みの感覚が弱いため、基本的に痛みはあまりないことがほとんどです。
もちろん感じ方は個人差があり、器具が入るときや細胞を採るときに痛みがあるという方もいますが、幸い筆者は今まで痛みを感じることはありませんでした。
緊張して力が入ってしまうと痛みを感じやすくなるようです。
HPV検査を併用するとより効果的
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは子宮頸がんの原因となるウイルスのことです。
HPV検査とは、現在HPVに感染しているかを調べる検査です。
子宮頸がん検診で採った同じ細胞を使用するので、1度の細胞採取で子宮頸がん検診とHPV検査の両方の検査ができます。
オプションで有料のところも多いですが、HPV検査を併用することで、診断の精度を上げることができますので、併用して受けていただくのがお勧めです。
また、HPVワクチンについて余談ですが、インフルエンザの予防接種と同じように、ワクチンを接種していたとしても、100%がんを防げるということではありません。
HPVには数十種類もの型がありますが、ワクチン接種によってその中のいくつかのハイリスク型の感染リスクを下げることができます。
ただ、ワクチンで全ての型に対応できる訳ではありませんので、接種後も定期的に検診を受けることが非常に大切です。
検査の注意点とメリット
検診日と生理が重なってしまった場合
医療機関によっては生理中でも検査をすることができますが、正しい結果が出ない場合もありますので、なるべく生理中の検査は避けたほうがよいでしょう。
検診時の服装など
下着を脱いでの検査となりますので、ズボンよりワンピースやスカートなどで行った方が、スカートをまくるだけで楽に検査を受けることができます。
また、人によっては検査後に少量の出血があったり、色のついたおりものが数日出たりすることがあります。
診察室におりものシートやナプキンが置いてある場合も多いですが、持参してもよいでしょう。
子宮頸がん以外の病気の早期発見に
検診を受けることで、がん以外の病気を発見することもできます。
内診では、子宮や卵巣などの炎症、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などがみつかることもあります。
細胞診では、クラミジアや淋菌、トリコモナスなどの性感染症やカンジダなどの検査も一緒にできます(別途料金かかるものあり)。
このように、子宮頸がん検診はがん以外の病気の早期発見につながるというメリットもあります。
最後に、筆者も初めて検査に行ったときはとても緊張しましたが、リラックスできるようにスタッフの方が優しく声をかけてくれたりして、とてもありがたかったことを覚えています。
一度経験してしまえば、こういうものかと分かりますし、慣れてしまえば大丈夫です。
大切なご自身の体のために、周囲の大切な方々のために、ぜひ検診を受けに行きましょう!
