最近こたつで寝てしまいます。
こたつで朝まで寝てしまうことは健康に悪いですか?
はい。睡眠が十分にとれないことや、脱水症状によって健康に悪影響を及ぼすことがあります。
12月に入り、急に冷え込んできましたね。
寒い季節にはこたつでついつい寝てしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかし、うっかりこたつで寝てしまうことは、健康にあまりよくありません。
今回はこたつの思わぬリスクについてお伝えします。
そもそもどうしてこたつに入ると眠くなるの?
睡眠には、体温が深く関係しています。
人間の脳が起きているときには深部体温(体の内部の温度)が上昇していますが、睡眠時には深部体温が下がります。
深部体温が下がる前に、手足の皮膚温が上昇し、その上昇と眠気が関係することが明らかになっています。
つまり、手足を温かくするころで眠りやすくなります。
「こたつ」に、足を入れていると、皮膚温が上昇します。
そして手足から熱が放散され、皮膚温とくらべて相対的に深部体温が下がり、その結果、眠くなってしまいます。
健康にどう悪い?こたつの思わぬリスク
★脱水症状
こたつで寝てしまうと、気づかぬうちに脱水症状になってしまう可能性があります。
こたつに入っていると、足の裏やひざの裏など、局所的に汗をかき、脱水症状を起こしやすくなってしまいます。
血管からも水分が失われ血液はドロドロになり血流が悪くなります。
その結果、血栓もできやすくなり、これが脳にできてしまうと脳梗塞となり命の危険を招きます。
冬は特に乾燥していますので、こまめに水分補給をするようにしましょう。
★便秘
こたつの中で寝続けていると、脱水症状を起こしたり、常に水分不足の状態になったりします。
小腸や大腸の水分が不足すると便秘を引き起こします。
★睡眠不足
眠っている時は、寝返りをうつことで、身体にかかる負荷を軽減させたり、血行をよくしています。
寝返りがうてないと、血行が悪くなったり、一か所に体重の負担がかかり、肩こりや首こり、腰痛を引き起こす可能性もあります。
こたつの中は狭く寝返りをうとうとしても、すんなりと寝返りをすることができません。
すると眠りが浅くなり、睡眠の質が低下するため、睡眠不足となってしまうのです。
こたつと上手に付き合い、健康な生活を送りましょう
寒い時期にこたつは欠かせない方も多いですよね。
こたつに入るときは、冬でも必ず水分補給を行いましょう。
また、眠くならないように座る姿勢を工夫したり、いつも眠くなる時間にお風呂に入ったり、歯磨きをするなどの工夫も良いですね。
また、こたつだけではなく、エアコンやホットカーペットでも、脱水症状がおこる可能性があります。
冬の乾燥する時期、暖房器具を上手に活用して、健康に、寒い冬を乗り切りましょう!
<参考>内山他「ヒトの体温調整と睡眠」
