★健診結果と病気

<Q&A>胸部レントゲン検査について

胸部レントゲン検査についてのさまざまな質問にQ&A形式で解説します。

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【Q1】胸部レントゲン検査で影が映った場合、どのような病気が疑われる?

胸部レントゲン検査の異常で疑われる疾患はたくさんあります。 
代表的なものは、肺炎・肺腫瘍・肺結核・COPD・肺のう胞や心臓の異常などがあります。 
レントゲン検査の結果を見ただけでは、疾患を正確に判断することができないため、精密検査を行う必要があります。 

また、胸部レントゲン検査では、肺の血管や治った炎症が影として映りこむこともあります。

【Q2】胸部レントゲン検査で息を止めるように言われるのはなぜ?

レントゲン検査の時には、「大きく息を吸って、はい止めて」と言われますよね。 
これは肺の端まで膨らませて検査をするためです。 

通常の呼吸では、肺全体に空気が入っているわけではありません。 
意識的に深呼吸をして、肺全体に空気を入れた状態で、部分的に空気が入っていない場所は、何かの病変がある可能性があります。 

もちろん、写真なので途中で動くときちんと写らないので、大きく息を吸った後には少し息を止める必要があります。 

【Q3】肺の影ってできたり消えたりするもの?

下記のような場合、影ができたり消えたりすることもあります。

  • 健康診断の胸部レントゲン検査では影が写ったが、再検査をしてみると何もなかった場合
  • 上気道や気管支等の炎症による影だった場合(炎症が治まると影は写らなくなります)
  • 撮影の角度によって、気管や気管支と肋骨などの陰影が重なって、腫瘍のように見える(合成影という)場合

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【保健師】中山 まき
看護師として病棟勤務を経て、現在は企業様を対象に保健師業務を行っております。企業の健康管理室に出向していた経験、また、現在訪問企業で実施している業務からヒントを得て、皆様が知りたいことをお届けしたいと思います。【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、養護教諭一種