職場で新型コロナウイルス感染者が出ましたが、全員が濃厚接触者とは判断されませんでした。 新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の定義についてとても気になります。
国立感染症研究所感染症疫学センターより濃厚接触者の定義が発表されていますので、そちらを解説していきたいと思います。
現在、新型コロナウイルス感染症は職場や家族間など身近なところでの感染も増えてきていて心配ですね。
今回ご説明する濃厚接触者について知識を深めていただき、今後の感染症対策に活かしていきましょう。
新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の定義とは?
2020年4月27日に国立感染症研究所感染症センターより下記の通り定義が更新されました。
濃厚接触者の定義は、患者(各定例)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者です。
※感染期間とは:新型コロナウイルス感染症を疑う症状をていした2日前から隔離開始までの期間・患者(各定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等)があった者
厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
・適切な感染防止無しに患者(各定例)を診察、看護もしくは介護していた者
・患者(各定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防対策無しで、患者(各定例)と15分以上の接触があった者
厚生労働省HPでも濃厚接触者について解説しています。
判断までの流れと気を付けたいこと
新型コロナウイルス感染者から、ウイルスがうつる可能性がある期間(上記感染期間参照)の状況を保健所が調査を行い、さまざまな状況を総合的に判断して濃厚接触者を選定していきます。
「もしかしたら自分は濃厚接触者かもしれない」と思ったら、調査期間中でも、自身の健康管理や外出自粛を心がけてください。会社に相談するのもいいでしょう。
濃厚接触者と判断された場合は保健所の指示に従い、自身の健康管理や外出自粛などを行ってください。
最後に
濃厚接触者の定義や感染可能期間についてご理解いただけたかと思いますが、私たちが日頃できること、「感染症予防」がとても大切です。
ひとりひとりの日々の積み重ねが感染症予防の秘訣です。
みんなで協力しながらこの時期を乗り越えましょう。
【引用・参考】
国立感染症研究所「積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A
厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
