食事【コラム】

減量に重要なのは、食事のバランスとタイミングです!

減量したいけど、夕食はたくさん食べたい!その分朝食を抜けばカロリーが減るので、減量の期待はできますか?

たしかに、朝食を摂取しないと、その分1日の摂取カロリーは減りますよね。それはその通りだと思います。
しかし朝食を抜いても、夕食に高カロリーのものを摂取していては、減量の期待はできません。

1日の中でリズムに合わせて摂取カロリーをコントロールする方が減量への近道となります。
減量したい方も、極端な食事制限はせずに、バランスの良い食事内容を心がけましょう。
食事内容だけでなく、食べるタイミングも非常に重要です。

私たちの身体には体内リズムがあります。

人間のみならず生物は、地球の自転による24時間周期の昼夜変化に同調して、約24時間の周期で体内環境を積極的に変化させる機能を備えています。
人間においても、体温やホルモン分泌などからだの基本的な機能は約24時間のリズムで変化していることがわかっています。

この約24時間周期のリズムはサーカディアンリズムと呼ばれています。
私たちは体温が低いときに眠くなり、体温が高い時活動的になります。
体内時計は睡眠と覚醒だけでなく、体温、血圧、ホルモン分泌などさまざまな生体リズムを調節しています。
代謝もまたそれに伴ってリズムがあります。

体内リズムに合わせてエネルギーを摂取しましょう。

朝・昼・晩と定期的なリズムで食事を摂取することにより、急な血糖値の上昇を抑えられる、過食が抑えられる、などの効果が期待できます。
私たちの身体はエネルギーを摂取しないと体温を上げることはできません。
朝、朝食を食べて体温を上げ、代謝を促進する準備を始めます。
そして昼は好きなものを食べるチャンス!
午後しっかり働くために美味しいランチを食べましょう。
バランスにはご注意を。
なるべく多くの小鉢があるような定食スタイルがバランスがとりやすいですよね。

夜は睡眠に向けて体を整える準備にはいりましょう。

夜の食事は、消化の良いものをほどほどに。
野菜もたっぷり取り入れましょう。
根菜類、海藻類も食物繊維がたっぷりで良いですね。
また、夜の食事のみ、白飯を玄米や五穀米などに変えるのもお勧めです。
明日の朝、すっきり目覚めて美味しい朝食を食べる準備と考えましょう。
夜遅く飲んだり食べたり、強い光を浴びたりすると消化器官は自分の体内時計を活動時間と勘違いしてしまいます。
他の臓器も同様に勘違いして、脳の体内時計に従わなくなると脳が混乱し、正常なはずの体内リズムが乱れてしまいます。
夕食後はダウンライト等で視覚からも体内リズムを整える工夫をできると良いですね。

ABOUT ME
【保健師】中山 まき
看護師として病棟勤務を経て、現在は企業様を対象に保健師業務を行っております。企業の健康管理室に出向していた経験、また、現在訪問企業で実施している業務からヒントを得て、皆様が知りたいことをお届けしたいと思います。【保有資格】看護師、保健師、第一種衛生管理者、養護教諭一種