尿酸値が高めです。これからの夏、特に注意が必要な点はありますか?
汗をかく機会が増える季節は、脱水状態にならないように注意しましょう。
痛風発作
徐々に気温が高くなってきて、蒸し暑い日が増えてきました。
日中は夏のような日差しも感じられますね。
これからの季節、気温が上がってくると痛風発作を起こす人が増えるのはご存じでしょうか?
今回は、なぜ痛風発作が夏に起きやすいのか、またその対処法をご説明いたします。
痛風の原因物質「プリン体」とは
痛風の原因は、血液中の尿酸が増加することにより起こります。
高尿酸血症といわれる状態です。
その尿酸の原料となるのが、プリン体です。
プリン体には、体内で作られるものと、食品に含まれるものがあります。
体内で作られるプリン体が70〜80%で、残りは食品に含まれるものから摂取しているといわれています。
体内のプリン体は、細胞の新陳代謝とATPの消費(私たちのエネルギー源となるもの)の2つの代謝により産出され、尿酸が生成されます。
プリン体は、70%が尿から、残りの30%は、汗や便になって体外に排出されます。
痛風発作を起こさないためには、血液中の尿酸値を増やさないようにすることが大切です。
対処法
では具体的に、日常生活の中で何に気をつけたら良いのでしょうか?
血液中の尿酸値を増やさないようにするためには、水分をこまめに摂取して脱水状態にならないようにしましょう。
暑くなると、発汗によって身体が脱水気味の状態になってしまいます。
また炎天下など暑い環境で作業したあとは涼しい部屋で冷たいビールを飲みたくなりまよね!
ですが実は、夏場のアルコール飲料の摂取には注意が必要です!
なぜならアルコール飲料の摂りすぎは、かえって脱水症状を引き起こしてしまう可能性があるからです!
あれ?アルコール飲料も水分じゃないの?と思われる方もいるかもしれません。
アルコールには利尿作用があります。尿量を増やし、身体の脱水を助長します。
とっても美味しい至福の時ですが、尿酸値が高めの方は注意が必要です。
身体の水分が不足すると、消化管や尿への尿酸排泄が低下します。
尿酸の排泄が低下することにより、血液中の尿酸濃度は高くなってしまうのです。
ですので、尿量を確保するために、糖分を含まない水かお茶で1日2リットル程度の水分を摂取しましょう。
一度にまとめてではなく、起床・食事・運動・入浴・就寝等のタイミングで何回かに分けて飲むのがおすすめです。
水分をきちんと摂って、快適な夏をお過ごしくださいね!
