身体測定についてのさまざまな質問にQ&A形式で解説します。


身長・体重・BMIについて
【Q1】BMIの算出方法を教えてください。
BMIは以下の計算式で算出します。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
身長は「m」を使うので、身長160㎝の人は「BMI=体重(kg)÷(1.6×1.6)」で算出します。
【Q2】BMIで健康(標準)とされる指数だと太っているように感じます。
特に女性は健康とされるBMIの数値では太っているように感じることが多いようです。
BMIは18.5~24.9が標準とされています。
また、一般的に標準体重とされているのは、BMIが22の場合です。
女性の場合、19~20くらいのBMIが理想と感じることが多いようですが、 極端な減量は体調を崩すことにもつながるので注意してください。
【Q3】BMIが標準でも体脂肪率が高いと肥満なのですか?
BMIが標準かつ体脂肪率が高い場合は、「肥満症」の定義には当てはまらず、いわゆる「隠れ肥満」と呼ばれる状態です。
運動をせずに食事制限だけのダイエットをした場合になりやすいです。
筋肉が少なく、脂肪、とりわけ内臓脂肪が多い状態といえます。
腹囲について
【Q1】腹囲はウエストで計るのではないのですか?
腹囲は、「おへその高さ」か、「最もお腹が出ている部分」で測ります。
【Q2】女性のほうが腹囲の基準値が高いのはなぜですか?
腹囲は内臓脂肪の体積を知るために測定しており、内臓脂肪が100㎡を超えると心臓病などのリスクが高まるとされています。
腹囲の基準である「男性=85㎝、女性=90㎝」は内臓脂肪が100㎡を超える統計のデータをもとに導出された数値です。
【Q3】中高年になったらお腹が出るのは仕方ないですか?
中高年になると筋肉が減りがちです。
筋肉が減り、脂肪が増えると、基礎代謝(安静にしていても消費するカロリー)が下がってしまいます。
結果的に若いころと同じものを食べていてもカロリー消費できなくなり、余ったカロリーが脂肪として体に蓄積される悪循環に陥るのです。
また、男性の場合は皮下脂肪よりも内臓脂肪がつきやすく、お腹の内側からせり出すような体形になりがちです。
運動をして筋肉量を保ちつつ、摂取カロリーを若いころより減らすよう見直すことが必要です。
【Q4】手足は細いのにお腹だけ出ています……。なんででしょうか?
手足が細くお腹が出ている人は、筋肉が少ない場合が多いようです。
高齢者にもよく見られる体型です。
ウォーキングは筋肉をつけるための全身運動になりますし、お腹周りを鍛える運動も効果的です。
また、女性の場合は子宮筋腫などの病気が隠れている場合もありますので、定期的な婦人科健診を受けてください!
