<Q&A>高血圧について

高血圧についてのさまざまな質問にQ&A形式で解説します。

【高血圧】血圧が高い原因や改善方法は?今すぐ実践できる具体的方法を紹介 :root {  --color-one-opacity-ninety: transparent!important; --co...
高血圧が原因の怖~い病気!医療職が詳しく解説します 家族も高血圧だし、年々、血圧が高くなってきた……どうしよう…… 毎年の健康診断で血圧が高いとわかりつつもそのままにしていませ...

病気・症状・原因について 

【Q1】上は基準値だけど下が高い。原因や問題点は?

末梢(心臓から遠い手や足)の血管が収縮して血液が流れにくくなっていること、心臓から出る血液の量(心拍出量) が少なくなっていることが考えられます。 
心拍出量が少ないのは肥満と運動不足が原因です。生活習慣を見直しましょう

【Q2】痩せているけど、血圧が高い!どうすればいい?

痩せていても太っていても高血圧は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があることに変わりはありません。減塩をこころがけましょう。 
1日に摂取する 塩分は6g未満になるように食事の内容を考えましょう。

食事・生活習慣について 

【Q1】血圧を下げる食べ物ってなに?

カリウムは塩分(ナトリウム)を排出する働きがあり、血圧を下げる効果があります。カリウムはほうれん草やアボガド、わかめなどに多く含まれます。 カリウムは水にとけやすいため、加熱処理しないで生で食べたほうがより多く摂取できます。

【Q2】減塩は絶対に必要?

塩分の影響を受けやすい人とそうでない人がいるので、減塩による血圧降下にも差があります。 
ただし、塩分摂取量と血圧の関係は明らかなので、減塩は必要です。

【Q3】カリウムを取っていたら減塩しなくて平気?

いいえ。
カリウムは余分なナトリウムを排出させる働きがありますが、それだけで血圧下げることは難しいです。
血圧が高い方は塩分を控え、カリウムを多く含む食品を積極的に取るのがベストです。

薬・検査について 

【Q1】病院で測るのと家で測るのでは血圧の数値が違う。どっちが本当?

病院で測るときは緊張してしまっていつもより血圧が高くなってしまうことがあります。 
家で測るときはもっと低いから大丈夫!ということではなく、緊張したときどこまで血圧が上昇するのかということに注意してください。 
家庭に血圧計がある場合は家で測った値を控え、病院に持っていくとより正確な診断ができます。 

【Q2】ドラッグストア等で売っている血圧系サプリや食品は効くの? 

ある程度の効果はあるみたいですが、サプリを飲んでいるからといって、ほかに何もしなくても いいというわけではありません。 
血圧をコントロールするのにはまず減塩! サプリはあくまで補助的な役割で服用するようにしましょう。また、通院中の方、服薬中の方は、医師、薬剤師にご相談ください。

【Q3】高血圧は、薬を飲めば治りますか?

残念ながら、薬だけでは血圧は下がりません。
食生活の改善や運動も、合わせて必要になります。 
薬だけで治療するよりも、生活習慣の改善も合わせて行ったほぅが、その後の死亡率が下がるという報告もあります。 

【Q4】血圧計を買おうと思うけど、どんなものがいいの? 

現在、「手首式」と「上腕式」の血圧計が市販されています。 
「上腕式」の方が数値は正確なので、日本高血圧学会では、上腕式を推奨しています。 
血圧は朝と晩の大体同じ時間、トイレを済ませて1~2分座った後に同じ腕で測定しましょう。 

【Q5】自宅で血圧を測る時、どちらの腕で測ればいいですか? 

毎回同じ側の腕で測ればどちらでも問題ありません。 
ただし、左右の血圧が大きく異なる場合は、動脈瘤等の可能性もあるので、 主治医に相談してください。 

予防・対処法について 

【Q1】家族もみんな高血圧なので、遺伝だと思います。放っておいても大丈夫?

高血圧には、確かに遺伝要因も存在します。 
しかし、家族が高血圧でも元気だからといって、自分も病気にならないとは限りません。
食事の内容や生活スタイルが異なれば、家族より低い血圧であっても、病気を引き起こすことがあります。

【Q2】食事や運動の指導を守る自信がありません。 

一気にすべての生活を変えるのはとても難しいことですよね。 
まずはラーメンのスープを残す、外食ではお醤油をたくさんかけない、夕食のご飯を半分残す……など、ご自身ができそうなことから取り組んでいくことが大切です。 

家族とウォーキングの約束をするなど、周りを巻き込むことが効果的な場合もあります。
保健師は、ご自身に合った生活指導をご提案できます。ぜひご相談ください。 

ABOUT ME
【保健師】中森 チカ
大学病院の病棟勤務を経て、現在はドクタートラストで、特定保健指導や健康セミナーなどに携わるほか、新入社員に対するカウンセリングや睡眠指導を行っています。
今までの経験を活かして、わかりやすく、実践しやすい情報をお届けします。

【保有資格】看護師、保健師、公認心理師、国家資格キャリアコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー、両立支援コーディネーター

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